添加物入りドッグフードが犬に与える影響と危険な原材料

添加物でつくられたドクロ

愛犬には長生きしてもらいたいから良質なドッグフードを選びたい。これは飼い主さん共通の思いですよね。

しかし、ドッグフードの種類は数え切れないほどあり、どのような基準で選んでいいものか分からなくなってしまう方も多いでしょう。

今回は「これが入っているドッグフードは避けた方が良い!」という原材料とその理由を詳しく解説していきます。

原材料表記のルール

あなたはドッグフードを購入するときに、原材料をきちんと確認していますか?

ほとんどのドッグフードはパッケージの裏面に原材料が記載されています。

この表示は平成21年6月1日より施行された「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」によって以下のことを義務付けられております。

パッケージへの記載義務

  • 使用した原材料(添加物含む)を全て記載
  • 原材料名は使用料の多い順に記載

これにそぐわないペットフードの日本国内における製造、輸入、販売は禁止されています。

とはいえ、実際の表記を見ても分かりづらい原材料も多く、「どれが良くない原材料なの?」となってしまいますよね。

どのような原材料を避けるべきなのか、次章で順番に見ていきましょう。

避けるべきドッグフードの原材料一覧

気になっている、もしくは現在愛犬にあげているドッグフードのパッケージを見て、実際にチェックしてみましょう。

注意
  • 小麦、とうもろこしなどの穀類が一番前にきている
  • 肉の表記が〇〇類、〇〇ミール、〇〇副産物、〇〇パウダーとなっている
  • ビートパルプ
  • 塩、塩化ナトリウム
  • 大豆ミール、脱脂大豆
  • 動物性油脂、動物性脂肪
  • BHA、BHT、エトキシキン
  • 赤色〇号、青色〇号などの着色料
  • 亜硝酸ナトリウム
  • ソルビン酸カリウム
  • フレーバー

これらが原材料に入っているものは、ドッグフードを変えることをオススメします。

これらの原材料はすべて愛犬には与えたくないものばかりです。

なぜそのような原材料が使われているのか、どうして犬にとって良くないのかを詳しく説明していきます。

ビートパルプ

ほとんどの低価格帯のドッグフードにはビートパルプが入っていますが、実は栄養価が高いと言われているプレミアムドッグフードにも入っていることがあります。

ビートパルプとは
ビートパルプとはビート=大根、パルプ=繊維のことで、テンサイという根菜から砂糖の成分を搾り取って残ったカスの部分のことです。

この、砂糖を絞る際に、硫酸系の薬品を使用した方が簡単で低コストに抽出できるのですが、実はこのビートパルプそのものではなく、砂糖を絞る際に使用した薬剤が残留していることが危険なのです。

にもかかわらず多くのドッグフードに含まれているのは、ドッグフードのかさ増しになることと、食物繊維でうんちが固くなることという理由があります。

愛犬のうんちが固ければ飼い主さんとしては処理しやすいですが、本来は下痢になるような体調が悪いときでもうんちが固まってしまいます。

うんちによって正しい健康状態の把握することの妨げにもなるので、あまり食べさせたくない原材料のひとつだと言えるでしょう。

ビートパルプについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にどうぞ。

ビートパルプドッグフードの成分『ビートパルプ』とは?犬に悪いは本当?

塩、塩化ナトリウム

「犬は人間と違い汗をかくことで体温調節が出来ないため、熱中症には特に気をつけましょう」という話を耳にしたことはありませんか?

実際には全く汗をかかないというわけではありませんが、人間のように全身に汗腺があるわけではなく、ほとんど汗をかきません。

汗と一緒に塩分が体外に排出されることがなく、人間のように塩分を摂取してしまえば過多になってしまうため、あえてドッグフードに添加するほど必要ではありません。

しかし、ドッグフードに塩を足す理由が1つだけあります。

塩を足すことで、食いつきが良くなるため、低品質なドッグフードには意図的に塩や塩化ナトリウムを多く添加しています。

過剰な塩分を長期に渡って摂取すれば、人間と同様、犬も心臓や腎臓への負担が心配です。

愛犬の健康のために、塩を足さずとも犬が食べたくなるような良質な肉を使用したドッグフードを与えるようにしましょう。

大豆ミール、脱脂大豆

大豆と聞くと納豆や醤油、私たちにとっては健康的なイメージがあるかもしれません。

しかし、大豆ミールというのは大豆から栄養分を全て取ったあとの搾りカス、つまりは本来廃棄されるはずのゴミの部分です。

必要ないだけで体から排出されるのであれば心配もありませんが、この大豆ミール、家畜の飼料としても使用が禁止されているものなのです。

犬にとって消化のしづらい大豆ミールは腸内で異常発酵、悪玉菌が増えガスを発生して鼓腸症(こちょうしょう)という病気の引き金になる可能性もあります。

鼓腸症は進行すれば胃捻転(いねんてん)や腸捻転などを引き起こし、最悪の場合死に至る恐れもある非常に怖い病気です。

ではなぜ、そのような危険性のある大豆ミールがドッグフードに使われていると思いますか?

その理由は、低コストでかさ増しできることにあります。

大豆ミールは廃棄物ですので、格安で入手できるため、高価な肉や穀物を使うよりも容量を増やすことができます。

健康面のことは一切考えずに、そのような食材を使用しているドッグフードが当たり前のように売られているのです。

低価格と引き換えに愛犬に、危険なゴミを与えたい飼い主さんはいないはずです。

大豆ミールや脱脂大豆を使用しているドッグフードは選ばないようにしましょう。

動物性油脂、動物性脂肪

ラード
ドッグフードの粒を触ると手にベタッと油脂がついたり、ティッシュに乗せると油が染みていたりしませんか?

これは低価格なドッグフードに含まれている動物性油脂、動物性脂肪によるものです。

脂肪は犬にとっても必要な栄養素の1つであり、質の良いサーモンオイルやエゴマ油などを添加している飼い主さんも少なくありません。

しかし、ドッグフードに使われている動物性〇〇というのはどのような状態の、何の動物から採取した油脂なのかが分かりません。

病気で死んだ家畜、腐敗している動物、スーパーやレストランの廃油などをレンダリングした過程で抽出した質の低い油脂だったとしても動物性油脂と記載されます。

自分の食べているものがこのような油が添加されているとしたら、絶対に買わないですよね。

ただ、そのような動物性油脂でもフードの食いつきを上げることができます。

ドッグフードのCMなどで食いつきの良さをアピールすることがありますが、実はその食いつきの良さは、このような低品質な食材によるものだというのはあまり知られていません。

このような低品質の動物性油脂を取り続けると、次のような症状が飼い犬に表れます。

動物性油脂がもたらす健康被害
  • 皮膚が異常にベタつく
  • 体臭がきつくなる
  • アレルギーの引き金となる

また、元々油分は酸化しやすいものですが、質の悪い油脂の酸化を少しでも防ぐために強力な酸化防止剤(BHA、BHT、エトキシキンなど)を使用している場合があります。

次にその酸化防止剤がどのような健康被害を及ぼすのかを見ていきましょう。

BHA、BHT、エトキシキン

あまり聞き慣れないBHA、BHT、エトキシキンという成分ですが、これらの役割は全て酸化防止剤です。

ドッグフードの賞味期限は長いもので1年以上あります。

それだけの期間、低品質の油脂が酸化するのを防ぐ必要があるため、強力な酸化防止剤が入っているということです。

そこでBHA、BHT、エトキシキンが使われているのですが、これらの成分は次のような健康上の危険が伴います。

BHA
エトキシキン
発がん性
BHTDNAや染色体に変化を引き起こす変異原性。催奇形性の疑い。

エトキシキンにおいては非常に強く安定した抗酸化作用を発揮しますが、発がん性の高さから日本国内では農薬としての使用も認められていません。

そのような成分がドッグフードに入っているとすると、食事で毒を与えているようなものですよね。

安全な酸化防止剤入りを選ぼう

ビタミンC、E、ミックストコフェロール、ハーブ系などの天然由来の酸化防止剤を使用しているドッグフードを選びましょう。

赤色〇号、青色〇号などの着色料

カラフルなドッグフード

私たち人間は視覚によって食欲を増すことがありますが、犬の場合は嗅覚だけが食欲に影響します。

そのため、どんなに美味しそうに見えるように作っても、犬にとってはまったくと言っていいほど意味がありません。

そういう意味で、ドッグフードの添加物の中でも無駄でしかないのがこの着色料です。

飼い主さんにとって美味しそうに見える、色がいつも安定して見えるという目的で添加されるものですが、嗅覚の動物である犬にとって着色する効果は何もありません。

着色料は発がん性、アレルギー、染色体異常などの様々なリスクがあるだけで、犬にとって何の意味も成さないものです。

安全性を考えるのであれば、愛犬のドッグフードには無着色の商品を選ぶようにしましょう。

亜硝酸ナトリウム

亜硝酸ナトリウムは肉の赤色を鮮やかにする発色料として用いられる他、ボツリヌス菌や病原性大腸菌O157の毒性の増加を防ぐ働きを持ちます。

しかし、肉に含まれる成分アミンと化学反応を起こし、高い発がん性物質を生成すると言われているとても危険な成分です。

人間ですと2gが致死量とされている劇物ですので、犬に与えていいわけがありません。

こちらも毒物を与えているようなものですので、使用されていないことを必ず確認してください。

ソルビン酸カリウム

ソルビン酸カリウムはカビや雑菌の繁殖を防ぐ保存料の役割を果たします。

ただし単独での毒性だけでなく、上に挙げた亜硝酸ナトリウムと化学反応を起こし、発がん性物質を生成する危険性があります。

人間の食べ物にも使用されていますので、安全だと思いがちですが、人間よりも体の小さい犬の場合は、その影響がとても大きく危険性も上がります。

亜硝酸ナトリウムと組み合わされている場合は、絶対にそのドッグフードは選ばないでください。

小麦やトウモロコシなどの穀類が一番前にきている

とうもろこしと小麦
冒頭でご紹介した「原材料名は使用料の多い順に記載」というドッグフードの成分表示のルールを覚えていますか?

どんなドッグフードもこのルールに従い、一番前にきている成分が最も多く含まれているものになります。

小麦やとうもろこしなどの穀物は犬にとって消化しづらいものであるだけではなく、近年では穀物アレルギーの原因になる可能性も指摘されており、穀物不使用(グレインフリー)のドッグフードも多く出てきています。

あえて犬が消化を苦手とする成分を一番多く含む理由は何だと思いますか。

これも低コストでかさ増しができるからです。

多少のかさ増しならともかく、肉よりも多く使われているとなるとさすがに問題があります。

犬は炭水化物よりもタンパク質を多く摂る必要があります。

このように小麦、とうもろこしなどの穀類が一番前にきているドッグフードは避けるようにしましょう。

他にもとうもろこしはコーングルテン、コーングルテン粉、コーンミールといった表記をしている場合もありますが、これらはとうもろこしのカスです。

このようにドッグフードでは原材料が分かりにくい表記がされていますので注意しましょう。

肉の表記が〇〇類、〇〇ミール、〇〇副産物、〇〇パウダーとなっている

死んだ牛
犬にとって一番重要な栄養は動物性たんぱく質ですが、〇〇類、〇〇ミール、〇〇副産物、〇〇パウダーといった表記になっている場合には、一番前に表記されていたとしても注意が必要です。

これらは肉のように思えますが、実際には肉ではありません。

〇〇類、〇〇ミールのような曖昧な表記がされている原材料には羽根やくちばし、糞尿などもそのまま一緒に加工していたり、本来は廃棄されるはずの肉を使用していたりすることもあります。

質の低い肉の中で最もひどいもので4Dミートと呼ばれるものもあります。

4Dミートとは
「Dead(死んだ)」
「Dying(死にかけている)」
「Diseased(病気の)」
「Disabled(けがをした)」、
これらを合わせたもので、廃棄するコストを減らしてペット用にしてしまおうというものです。

このような原材料がまともでないことは、ドッグフードの知識がない人でも分かりますよね。

でも、安価なドッグフードが求められているのもひとつの事実で、その結果として、このようなクズ肉や廃棄物をベースにしたドッグフードがいくつも出回っています。

これらのドッグフードは「安ければ何でもいい」という飼い主さん向けの商品です。

愛犬の健康を思うのであれば、安全性が確保されたドッグフードを選びましょう。

ただし、〇〇ミールとなっているものが必ずしもNGというわけではありません。

メーカーのホームページなどを確認して、安全な材料を使っていると判断できる場合は、〇〇ミールを使っていても気にしなくてもかまいません。

フードは毎日食べるものだから

私たち人間は毎日同じものを食べ続けることはありません。

昨日の夜に塩っ辛いものを食べてしまったとしても、毎日そればかり食べ続けるということはなく長い目で見ればバランスを取った食事になります。

しかし、家庭犬の場合はどうでしょうか?

多くの場合、毎日決まったドッグフードを食べていますよね。

「昨日脂っこいものを食べたから今日はさっぱりしたものが食べたいな」というわけにはいきません。

だからこそ、愛犬にとって安全で健康に良いドッグフードを選んであげる必要があります。

1日で摂取する添加物が少量でも、それを365日ずっと摂り続けて体に蓄積させていくとどうなるか、想像もしたくないですよね。

安全性の高いドッグフードを選ぶと、どうしても値段が上がってしまいますが、そもそも安すぎるドッグフードがおかしく、プレミアムフードが高いわけではありません。

愛犬に少しでも健康で長生きしてもらいたいのであれば、金額にとらわれず安全性の高いドッグフードを買い与えるようにしましょう。

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