インパクト抜群なテレビCMの連発で日本での輸入販売が始まるとたちまち国内ドッグフード市場は独占状態になったほどです。
あれから数十年がたった今も、ペットショップの店頭にはこの黄色のパッケージが並んでいます。
型犬用から大型犬用まで製品が豊富で、量販店で安価に購入できる事から、日本のドッグフードの中でも知名度ではトップクラスでしょう。
しかし、最近の健康志向の高まりをうけ、徐々にTVCMも見かけなくなり、ペットショップの店頭でも派手な宣伝も行われないようになってきています。
世界的な知名度のあるロングセラー商品ですがその内容は評価に値するものではありません。
商品名 | ペディグリー 成犬用 旨みビーフ&緑黄色野菜入り |
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商品評価 | Dランク ※評価の基準はこちらで説明しています。 |
購入価格/内容量 | 1,250円(税込)/2.2kg 1,974円(税込)/5.5kg 3,025円(税込)/10kg ※価格はAmazon参照 |
価格/1日あたり | 45円(税込み) ※体重5kg以下、1日80g与えた場合 |
原産国 | タイ |
主原料 | 穀類、肉類 |
対応年齢 | 成犬用 |
目的 | 総合栄養食 |
グレインフリー | × |
人工添加物 | × |
ヒューマングレード | × |
販売会社 | マースジャパン |
この記事の目次だワン
ペディグリーチャムの特徴
世界最大のマーズ社が手掛ける世界的に有名な老舗ブランドです。
日本でもインパクトのあるCMのおかげでこの名前を知らない方はいないほどでしょう。
あまりに高い知名度を誇る一方で、危険なドッグフードの代名詞とも言われる製品でもあります。
なぜこれほどまでに危険と言われ、バッシングを受けてしまうのを改めて確認しておきましょう。
特徴
- 主原料は穀物
- 動物病院に並ぶフードのシリーズの一つ
主原料は穀物
主原料は穀物と記載されています。
通常他社製品ではこの品目にトウモロコシや大豆といった具体的な品目を記載します。
あえて穀物と記載することでその選択肢は無限大に広がります。
つまり穀物に該当する素材であれば何を配合してもよしとする姿勢を意味しています。
動物病院に並ぶフードのシリーズの一つ
実は、日本ではこの黄色いパッケージが何より有名で「ペディグリー」という名前だけが先行しています。
しかし、実はこの製品は動物病院の療法食で有名な「ウォオルサム研究所」で研究、開発されているシリーズの一つです。
ウォルサムと言えば、世界最大の企業の一つとも呼ばれ、その研究内容も非常に高度な企業です。
動物病院に並ぶ、白いパッケージを見ると、その製品ロゴがペディグリーと同一である事に驚く方もいる事でしょう。
つまりウォルサムがあえて作っている、安価な製品ラインがこのペディグリーなのです。
つまり、メーカーとして、この製品の素材や栄養バランスについて信念があるという事ではなく、幅広い顧客を囲い込むためにアイテムの一つなのです。
ペディグリーチャムの原材料と安全性
安くてお得なペディグリーチャムですが、原材料は一体なんのでしょうか?調べてみました。
原材料と成分
原材料
危険材料は赤文字で表示し、危険じゃないが不安な材料は緑文字で表示しています。
成分
粗タンパク質 | 18%以上 |
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粗脂質 | 10%以上 |
粗繊維 | 4%以下 |
粗灰分 | 8%以下 |
水分 | 10.5% |
エネルギー (100gあたり) | 350kcal |
安全性
危険な原料
粗悪な原料(4Dや副産物) | 肉類 |
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危険成分(化学合成物質) | 着色料(青2、赤102、黄4、黄5、二酸化チタン)、ソルビン酸K、BHA、BHT |
好ましくない原料 | 穀類、ビートパルプ |
その他 | 無し |
ペディグリーチャムの原材料や成分を見ると、犬にとって良いとはいえない原材料が多く使われています。
どういった原材料が使われているのか詳しく説明します。
産地・部位不明の肉を使用
犬の必須栄養素である動物性たんぱく質には肉類(チキン加水分解物、チキン、ビーフ等)と記載されています。
類とう記載があるので副産物はもちろん油脂やあらゆる動物由来のものが配合されているという意味です。
野菜の産地・部位が不明
また、愛犬の健康を考える時、人間同様に野菜の摂取も不可欠ではと考えるでしょう。
この製品も野菜入りであることを一種のセールスポイントにしています。
パッケージには野菜類(トマト、ほうれん草、にんじん)と記載されています。
野菜は毎年価格高騰が社会的な課題となるほどに調達が困難なはずです。
しかしこの野菜も葉や根、皮という部位であれば廃棄相当なもので調達が可能です。
ただ飼い主が期待する栄養素とは程遠い事はあらかじめ知っておくべきでしょう。
人工添加物が多い
酸化防止剤に使用されているBHA、BHTは人間の発がん性が確認されており、微量でも摂取することは危険視されています。
ペディグリーチャムを与えるデメリット
ペディグリーチャムを与えるメリットは安いこと以外何もありません。
むしろ、デメリットの方が多くあります。
ペディグリーチャムが危険なドッグフードだと言われる理由でもあるデメリットについて紹介します。
- 慢性的な摂取栄養素不足が心配
- 高い嗜好性は動物性油脂など人工的な加工のおかげ
- 発がん物質を酸化防止剤として配合
慢性的な摂取栄養素不足が心配
原材料でもわかる通り、犬が本来必要とする栄養素はまるで配合されていません。
つまり主食という役割を果たせていないのです。
しかし廃棄部位相当とは言え動物性、植物性たんぱく質を配合していることで、AAFCOの定める総合栄養食の基準値を満たすことができ、パッケージには総合栄養食と記載されています。
つまり、実際に栄養は無いに等しいのに、この製品と水だけで犬は必須栄養素を摂取することができるということなので、健康を維持できるという理論に当てはまってしまうわけです。
ドッグフードを選ぶ際は「総合栄養食」というだけで安心してはいけません。
必ず原材料や成分表を確認するようにしましょう。
このAAFCOの定める栄養基準に数字のからくりを巧みに利用した抜け道があることから、近年この数値自体の信頼度が低迷し、高品質な製品を製造するメーカーの中にはあえてこの表記を用いないという動向が目立ち始めています。
高い嗜好性は動物性油脂など人工的な加工のおかげ
原材料は穀物、肉類共に廃棄相当な部位ばかりです。
大変安価な価格設定から原材料コストはわずか数円レベルでしょう。
この品質で犬の食欲が刺激されるとは当然考えられず、高い嗜好性には何等かの好ましくない工夫がされていると考えられます。
発がん物質を酸化防止剤として配合
ペディグリーチャムが危険なドッグフードだと言われる理由はこの酸化防止剤の配合にも関係しています。
この製品にはBHA、BTAという成分が配合されています。
この成分は枯葉剤にも使用された過去があり、人間への有毒性、発がん性が問題視されています。
もちろん犬に無害というわけではなく、犬用製品への利用禁止が法律で定められていないというだけです。
メーカーの唱える微量であれば摂取をしても問題はないという主張には明確な根拠がなく、微量でも有害だとする主張が一般的です。
近年この成分を使用することはドッグフード業界でタブー視されていますが、とても安価で効果が高い事から世界最大手のマーズ社では今も利用され続けています。
ペディグリーチャムの口コミ
ペディグリーチャムを実際にに購入した方の口コミを紹介します。
良い口コミ
ペティグリー系のドッグフードはだいたい食いつきがいいので、最近はペティグリー系にしている。なかでも、このビーフのやつは、我が家の柴犬のお気に入りだ。中で小分けになっているわけではないので、大きなパッケージを買うより、2.2kgのこのくらいがちょうどいいと感じる。2.2kgでおよそ半月くらいもつ。またリピートすると思う。というか、もうリピートしているwwwAmazon
何度もリピしている商品多頭飼い(ミニダックス2匹)の為コスパ的にも助かっている
毎回購入しているが餌の食べ残しもなく満足しているAmazon
Mダックスとヨークシャーテリアを飼ってます。10キロのドックフードだと持ち帰りが重くて出来ません(^^;;Amazonさんだと配達も早いしお値段もリーズナブルでとても助かります^ ^Amazon
悪い口コミ
犬によって合う、合わないがあると思うけど、これを食べた日から下痢下痢下痢。で病院いきました。二度と買わない。星ゼロ。Amazon
どのペットフードにするか色々試していた時に一度与えましたが、最初こそ普通に食べていたのが徐々に食べなくなり、しまいにはお腹がすいていても食べない状態になりました。うちは雑種でなんでもよく食べるのですが、これだけは拒否反応を示すほどになりました。尿の色も濃くなりました。今は色々調べてそれなりのものを与えていますが、今思うとひどいペットフードだったな…と後悔してます。星は一つもつけたくありませんが、つけないとレビュー書けないので仕方なく。Amazon
異物混入。メーカーさんに問い合わせした
回答は「当社では考えられない」との回答、でもじゃどこで混入したのか?と言う疑問も残る
苦情担当の窓口の方から丁寧には説明受けましたが、そこへ言うのは不満に過ぎないし改善に繋がるのか?疑問で、企業体質を感じました・・例えば調査したのであれば何をどのように行ったのか?報告書を出すとか、誠意が感じられると言うもの・・その上で当社で混入は考えられない、それならまだ納得できるAmazon
ペディグリーチャムの口コミまとめ
ペディグリーチャムの良い口コミを見てみると、とにかく食いつきがよくコスパがいいのでリピートしている方が多いようです。
食いつきよくする添加物や、高値のお肉ではなく、穀物を主原料とすることでコストをだいぶ削減することができるため、飼い主にとっては、食欲がない子もたくさん食べてくれてコストを抑えられるので助かっている様子です。
一方で悪い口コミでは、与えて下痢になった、尿の色が変わったとった健康状態の異常も見受けられます。
個体によって合う合わないはあるかもしれませんが、ペディグリーチャムに使用されている粗悪な原材料が影響している可能性は大いにあると言えます。
また、原材料どうこうの以前に異物が混入していたという口コミも見られました。
ドッグフードは、原材料だけでなく製造されている工場がどういった衛生管理がされているかも重要です。
口コミからみてもわかるように、やはり価格だけでドッグフードを選ぶのは大変危険です。
家族の一員である愛犬に万が一のことが起こる前に、しっかりと安全性の高いドッグフードを見分けるようにしてあげたいものですね。
ペディグリーチャムよりおすすめのドッグフード
ペディグリーチャムの原材料や危険度について説明していきました。
安全だと思って与えていたのにショックという方もいらっしゃるかと思います。
今からでも遅くはありません、ここで犬にとっての栄養成分がしっかりと摂取でき、安心安全なドッグフードを紹介します。
涙やけや毛並みの悪さが悩みだったという方も、まずは愛犬の毎日の食事から見直してみましょう。
レガリエ
レガリエは人工添加物などは一切使わず、素材本来の香りでノンオイルコーディングで勝負しています。
また、使用されている原材料は九州産鶏肉をはじめ、国産中心のものを使用しており、パッケージにはすべての原材料の産地が明記されているため安心です。
1袋あたり850gと少なめですが、2袋づつ購入すれば小型犬で20日は持ちます。
また、これだけの品質で、一日あたりの価格に換算するとたったの214円なので、大切な家族である愛犬の食費としてはけして高いということはありません。
このこのごはん
愛犬に多い悩みである体臭・毛つや・涙やけは、栄養不足や溜まった腐敗物・毒素が引き起こすと言われています。
そんな症状で悩む飼い主のために、ドッグフードと一杯の水だけで一日の栄養がばっちりととれるドッグフードとして生まれたのがこのこのごはんです。
新鮮な鶏肉をはじめ、栄養価の高い鹿肉やマグロを使用し、高タンパクで低脂肪・低カロリーのドッグフードです。
一日あたり271円と高めですが、厳選された素材と、愛犬が毎日健康で元気に過ごすことができると考えれば妥当な価格と言えます。
「食事を見直したいけどどう探していいかわからない」という方はぜひこのこのごはんを試してみてください。
カナガン
カナガンの人気の理由はこのお肉中心の原材料で、油脂コーティングなしでの食いつきの良さです。
また、安いドッグフードにたっぷり使われている穀物類が一切入っていないグレインフリーなので、アレルギーの心配や消化吸収の良いフードとなっています。
1袋2kgと小型犬なら一日あたり198円と200円以下なので、コストパフォーマンスにも優れているドッグフードです。
ペディグリーチャムの評判
ペディグリーといえば、まだ国内のドッグフード市場をビタワンが独占していたころに、とてもインパクトのあるTVCM、アメリカ産のドッグフード、驚くほどの嗜好性で大々的にデビューし話題になった製品です。
一時は、犬の健康志向の高まりから、劣悪なドッグフードの代名詞とされた時期もありました。
真夏の屋外にペディグリーの缶詰めを開封したまま放置し、一週間たっても腐敗しないという話題で盛り上がり、不買運動まで起きたほどです。
ですが、まだまだ量販店では、その知名度と安価な価格から取り扱いが多い人気商品です。
製品のラインナップも増え、いまも独自のスタイルを貫いている製品と言えるでしょう。
以上が、衝撃的なデビューとその後の評価で有名になったドッグフード「ペディグリー」に関する評価です。