スヌーピーのモデルにもなったイギリス生まれの狩猟犬であるビーグル。
運動量が多く躾が大変ですので飼いにくい犬種としてもよく知られています。
ただ、飼いにくい理由は躾が難しいだけでなく、食事にも気を使ってあげないといけないという点にもあります。
食欲旺盛でいくらでも食べてしまうビーグル。
美味しそうに食べるので、何も考えずに好きなだけドッグフードやおやつを与えてしまう飼い主さんも多いかと思いますが、これが愛犬の病気を引き起こす原因になってしまいます。
ここではそうならないために、ビーグルが健康を維持するための食事として何に気をつけて、どのようなドッグフードを選べばいいのか、分かりやすく説明します。
この記事の目次だワン
ビーグルの特徴
ビーグルに合うおすすめのドッグフードを紹介する前に、ビーグルの特徴について紹介します。
かかりやすい病気
ビーグルの健康状態を食事でコントロールしたいのであれば、まずはビーグルがどのような病気にかかりやすいのかを知っておく必要があります。
ビーグルがかかりやすい病気のうち、代表的なものが下記になります。
- 糖尿病
- クッシング症候群
- 椎間板ヘルニア
- 白内障
- 皮膚病
- 外耳炎
- 脱臼
- てんかん
すべての病気を食事で回避することはできませんが、食生活を見直すことで発症率を下げることができます。
太りやすい
小型犬のビーグルは、もともと狩猟犬で筋肉質のがっちりとした体格をしています。
運動量の多いビーグルですが、食欲も旺盛のため肥満体質でもあります。
明るく協調性のある犬なので、可愛くてついついおやつを与えてしまいそうになりますが、餌やおやつの与えすぎには注意が必要です。
餌の量は毎回しっかりと計り、適正体重を維持することが大切です。
そのためには総合栄養食のドッグフードを与えるようにしましょう。
また、小さくてもスタミナがある丈夫な犬なので、運動をしないとストレスを感じていしまいます。
朝と夕方の2回30分程度の散歩を欠かさないようにしましょう。
ビーグルのドッグフードの選び方
ドッグフード選びってこんなにも大変なの?そう思っている飼い主さんもいるかと思いますが、食べたものが体を作っているのは、人間も犬も同じことです。
健康維持にはドッグフードの質がすべてと言っても過言ではありません。
ビーグルの食事で意識するポイントは理解できたかと思いますので、次はどのようなドッグフードを選べばいいのか具体的に説明します。
ビーグルの食事で気をつけたい点は以下の通りです。
- GI値の低い食材を使っている
- 強い体づくりを意識した栄養成分を摂らせる
- 体に老廃物を溜めないようにする
以上を踏まえてビーグルのドッグフード選びの基本となるポイントは以下のとおりです。
ドッグフードの選び方
- 穀物を使っていないグレインフリーである
- タンパク質が多く含まれている
- 人工添加物を使っていない
- グルコサミンやコンドロイチンが含まれている
- EPAやオメガ3脂肪酸の多い魚が原料に含まれている
それぞれのポイントについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
穀物を使っていないグレインフリーである
GI値の高い食材にお米や小麦粉などがあります。
精製していないものであればそれほどGI値は高くありませんが、そもそも肉食である犬にとって穀物は不要かつ不適な食材です。
穀物を食べることで、体に脂肪がつきやすくなるだけでなく、体に様々な悪い影響を与えます。
穀物をうまく消化吸収できませんので、内臓に負担がかかってしまいます。
その結果、老廃物として体内に溜まり血の巡りを悪くして、皮膚トラブルや被毛のトラブルを引き起こしてしまいます。
穀物がアレルギーの原因になることもあります。
穀物はドッグフードのかさ増しに使われているだけですので、犬の体にとってはデメリットしかありません。
価格は高くなってしまいますが、ビーグルにはグレインフリーのドッグフードを与えるようにしましょう。
タンパク質が多く含まれている
ビーグルに限らず犬の体はタンパク質で作られています。
このため、骨や筋肉を頑丈にするためには、タンパク質中心のフードにしなくてはいけません。
総合栄養食だからしっかりタンパク質が含まれているのでは?そう思うかもしれませんが、総合栄養食で規定されているタンパク質量は最低限の値です。
犬が本来摂取するべきタンパク質の割合は少なくとも30%前後は欲しいところです。
しかも良質な動物性タンパク質である必要があります。
グレインフリーであれば、その基準をほぼ満たすはずですが、必ずタンパク質の割合を確認してから選ぶようにしましょう。
人工添加物を使っていない
市販されているドッグフードのほとんどが、賞味期限を延ばすためや食いつきを良くするために人工添加物を使っています。
私たちの食べ物にも人工添加物を使っていますので、別に問題ないのではないかと思うかもしれませんが、ドッグフードには人間への使用が禁止されている人工添加物も使われています。
口にするだけで健康被害のおそれがあるものもあり、直接的な被害はなくても消化吸収できずに老廃物として溜まってしまう可能性があります。
人工添加物はメーカーの都合で使われているだけですので、それらの入ったドッグフードは選ばないようにしましょう。
どれが人工添加物か分からないという人は、「人工添加物不使用」と書かれたドッグフードを選ぶようにしてください。
グルコサミンやコンドロイチンが含まれている
脱臼や椎間板ヘルニアを予防するためには肥満を防ぐだけでなく、骨や筋肉を丈夫にすると同時に関節や軟骨をサポートする成分が入っていることも大切です。
グルコサミンは体内での生成可能な成分ですが、生産が追いつかなくなり、不足すると関節トラブルになりやすいと言われています。
グルコサミンのサプリの効果などは賛否両論ありますが、あってこまるものではないという感覚で良いでしょう。
とくに靭帯が弱い小型犬や、運動量が減るシニア犬には関節トラブルに備えてグルコサミンやコンデロイチンが含まれているドッグフードを与えておいたほうが飼い主も安心です。
EPAやオメガ3脂肪酸の多い魚が原料に含まれている
皮膚病や外耳炎になりやすいビーグルには、血行を良くするための栄養成分を摂らせたいところです。
栄養成分としてEPAやオメガ3脂肪酸が含まれている食材が理想で、これらの栄養成分は魚に多く含まれています。
ビーグルのドッグフードには魚を原材料に使っているものか、サーモンオイルなどを配合したものを選ぶようにしましょう。
ただし、これらに関してはサプリメントで補うという方法もありますので、「可能であれば入っているものを選ぶ」くらいのスタンスで考えておきましょう。
ビーグルの子犬やシニア犬のドッグフード選びのコツ
ここまでは成犬のビーグルに適したドッグフードをご紹介してきましたが、犬の食事は成長ステージごとに注意すべきポイントが違います。
ここでは、子犬や老犬にどのようなドッグフードを与えるべきか、そのポイントをご紹介します。
子犬
子犬の時期は常に新しい細胞が作られて、どんどん体が大きくなるタイミングでもあります。
このときに最も重要なのはタンパク質です。しっかりとタンパク質を摂っておかないと、骨も筋肉も弱々しいものになってしまいます。
また、タンパク質をいくら摂っても、それだけでは強い筋肉や骨は作れません。
体づくりに重要なのは適度な運動ですので、それを支えるだけの十分なエネルギーも摂らなくてはいけません。
子犬のドッグフードには高カロリー高タンパク質のものを与えるようにしましょう。
ただし、子犬はまだ内臓がそれほど強くありませんので一度にたくさん食べさせずに、小分けにして与えるか、水でふやかすなどして食べやすくしてあげましょう。
複数回に分けて与えれば糖尿病リスクも減らせます。
シニア犬
ビーグルが老犬になると気になるのが肥満です。
そもそも運動量が多いワンちゃんですが、さすがに高齢になると以前ほど活発ではなくなります。
でも食欲だけは依然としてありますので、同じ量を与えて肥満になるというケースがよくあります。
そうならないために、老犬へのドッグフードは低カロリー高タンパク質のものを選びましょう。
タンパク質は減らさないというところがポイントです。
高齢になると骨が弱ってきますので、タンパク質とカルシウムを積極的に摂らせたいところです。
また、高齢になると関節痛などで悩まされるビーグルも増えていきます。
グルコサミンやコンドロイチンのような、関節痛ケアのできる栄養成分が配合されているドッグフードがおすすめです。
ビーグルにおすすめのドッグフード3選
ビーグルに必要な栄養バランスやドッグフード選びのポイントについておわかりいただけたかと思います。
しかし、それをすべてカバーできるドッグフードがあるのか調べたり探し回るのも大変ですよね。
そこで、ビーグルに合うおすすめのドッグフードを紹介しますので、参考にしてみてください。
モグワン
モグワンの特徴
- 動物性タンパク質50%以上(粗タンパク質28%)
- グレインフリー
- 着色料、香料、人工添加物不使用
- グルコサミンとコンドロイチン配合
- オメガ3脂肪酸:1.29%
モグワンドッグフードは動物性タンパク質を多く含み、もちろんグレインフリーで人工添加物不使用です。
さらには生サーモンを使うだけでなくサーモンオイルも配合されていますので、ビーグルに与えたいドッグフードの条件をすべて満たしています。
グルコサミンやコンドロイチンを配合していますので、関節のケアが必要な老犬のビーグルにも適しています。
食いつきのよさも追求しているドッグフードですので、ドッグフードの切り替えもスムーズに行なえます。
7月末にご飯をモグワンに変えて3ヶ月経ち涙焼けがきえました(´;ω;`)💕
お腹の調子も良し!足腰も調子良さそうで、ご機嫌も抜群!
ダイエットの為ご飯量も徹底して測りおやつも鹿肉御膳1日4粒までとお散歩の後にちゅーるかワカサギ2本!欲しがって仕方ない時はお野菜を刻んだものを!
良かったね😭💕 pic.twitter.com/Zf891qCIXM— きゅーちゃんとスキップ@りんこ🐯⚾️春季キャンプがたのしみ! (@qchan09092015) November 6, 2019
犬心 糖&脂コントロール
犬心 糖&脂コントロールの特徴
- 高消化性タンパク質・低カロリー
- オメガ3/6脂肪酸を中心に配合
- 人も食べられるドッグフード
- 低糖・低脂肪
- 血糖値コントロール
- 325kcal/100g
高血糖・高脂血のといったことが原因で併用リスクが高いとされる糖尿病やクッシング症候群、甲状腺機能低下症、高血圧症、メタボ肥満、胆泥症・胆嚢粘液嚢腫の病気に特化した特別療法食となっています。
獣医の監修だけでなく複数の大学と栄養学の専門家と研究を重ね開発され、人も食べられるくらいのフレッシュな自然素材と低温手作り製法で作られています。
低カロリーでも栄養素はしっかりと取れるように作られているので、すでに血糖値コントロールが必要な病気で悩むビーグルにおすすめです。
公式サイトはこちら
オリジンドッグフード
オリジンの特徴
- 生物学的に適正なたんぱく質レベルを実現(タンパク質38%)
- 低GI値の野菜を使用
- 穀類不使用
- 成分中15%に果物と野菜を使用
- サーモンオイル配合(6フィッシュ)
- 低温調理・即日調理
- オメガ3脂肪酸:2%
※値はすべてオリジン6フィッシュ
オリジンドッグフードのラインナップの中で皮膚や被毛の健康が気になるビーグルにおすすめしたいのがオリジンの「6フィッシュ」です。
タンパク質の配合割合がなんと38%もあり、魚中心のドッグフードですので、EPAやオメガ3脂肪酸を多く含んでいるため、血液がサラサラになり被毛や皮膚のトラブルを回避できます。
さらにグレインフリーというだけでなく、血糖値を上昇・下降させる高GI値の食材は使用せず低GI値の野菜を使用しているので、糖尿病に気をつけたいビーグルにぴったりです。
成長ステージを問わず使えるのも嬉しいところです。
公式サイトはこちら
ビーグルの食事は肥満に気をつけながら関節もサポートするものを与える
ビーグルは、筋肉質のがっちりとした体質で、運動量の多い犬種ですが、肥満になりやすい体質です。
毎日の散歩を欠かさないことはもちろん、餌の給餌量もしっかりと計り、適正体重を維持することを意識しましょう。
そのために、高タンパクで低脂肪のドッグフードを与えるようにします。
また、小型犬は関節トラブルが多いので、グルコサミンやコンでロイチンといった軟骨や関節をサポートしてくれる成分が入っているものだとより安心です。
しかし安いドッグフードには、穀物など犬の消化に適さない食材が多く使われているため、消化不良で老廃物として体に溜まっていってしまい、さらに体重を増やしてしまうことも。
グレインフリーかつ、原材料に低GI値の食材やお肉といった消化のいい動物性タンパク質をたっぷり使ったドッグフードを選んであげましょう。