とても落ち着いた雰囲気のあるボストンテリア。
でも、小さなアメリカ紳士という呼び名からは想像できないくらい、運動量が必要なワンちゃんだということはあまり知られていません。
小型犬だからと思って飼ったら、毎日1時間の散歩を2回もするようなボストンテリアもいます。
これを怠ると、食欲旺盛なボストンテリアはどんどん太ってしまいます。
そしてその肥満状態が、様々な病気を引き起こして、飼い主さんを悩ませることになります。
ボストンテリアの健康を維持したいのであれば、十分な運動が必要になります。
さらに健康を意識した食事を与えれば、病気を発症する確率がぐんと下がります。
ここではそんなボストンテリアに最適なドッグフードの選び方についてご紹介します。
この記事の目次だワン
ボストンテリアの特徴
ボストンテリアは、特徴的な愛らしい見た目をしていますが、性格も陽気で明るく賢い犬種です。
そんなボストンテリアのおすすめのドッグフードを紹介する前に、特徴について紹介します。
かかりやすい病気
ボストンテリアのかかりやすい病気はいくつかありますが、代表的なのが以下の病気です。
- 皮膚炎
- 皮膚腫瘍
- 白内障
- 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
- 短頭種気道症候群
- 熱中症
- 脱臼
これらの病気や症状は食事によって発生リスクをさげることが可能です。
食欲旺盛
小型でがっちり体型のボストンテリアですが、とにかく食欲が旺盛です。
与えれば与えるほど食べ続けてしまうボストンテリア。
食事が終わってすぐにまたおやつを欲しがることもあります。
ボストンテリアでの食事で最も気をつけなくてはいけないのが、ドッグフードを与えすぎないことです。
肥満に繋がり、様々な病気を引き起こしてしまいます。
もちろん与えなければ肥満にはならないのですが、それよりも食事だけでしっかり満足させてあげることが重要です。
満腹感が長く続けば、次の食事までちゃんと我慢できるようになります。
気温変化に注意
ボストンテリアが暑さに弱いということをお伝えしましたが、短毛で手入れは比較的かんたんですが、抜け毛はこまめに取り除くようにし、風通しがいいようにしておくようにしてあげましょう。
また、高温になりそうなときは室内で運動させてあげます。
また、寒いときには洋服を着させてあげてもいいかもしれません。
ボストンテリアのドッグフード選び方
肥満になりにくい食事を与えるのが理想ですが、そのためにボストンテリアの食事には次の3点を意識して与えるようにしましょう。
ボストンテリアの食事で気にするべきポイントを把握できたかと思いますので、次に具体的にどのようなドッグフードを選べばいいのか、その選び方の基本となる4つのポイントを分かりやすく説明します。
ドッグフードの選び方
- 穀物を使っていないグレインフリーであること
- 良質なタンパク質を多く含んでいる
- こだわった原材料を使用している
- 人工添加物を使っていない
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
穀物を使っていないグレインフリーであること
ボストンテリアのドッグフードに使いたくない食材のひとつが穀物です。
穀物の多くは血糖値を上げやすく、体に脂肪が溜まりやすいという特徴があります。
小麦やトウモロコシ、お米などがそれに該当し、格安のドッグフードには漏れなくそれらの原材料が含まれています。
さらに犬はそもそも肉食だったこともあり、穀物をうまく消化吸収できずに栄養成分を十分に摂ることができません。
この点においてもボストンテリアのドッグフードには適していません。
消化吸収できなかった穀物は老廃物となって、体のあちこちに運ばれていきます。
その結果、血管などを詰まらせて血行を悪くすることもあります。
血行が悪くなると被毛や皮膚の状態が悪くなってしまいますので、ボストンテリアの見た目も悪くなります。
穀物はボストンテリアにとってまったくメリットのない原材料ですので、ドッグフードを選ぶときには必ずグレインフリーのものを選びましょう。
良質なタンパク質を多く含んでいる
犬の体づくりの基本となるのがタンパク質です。
筋肉や骨、皮膚、被毛すべてタンパク質から作られます。
このためボストンテリアの食事の基本はタンパク質になりますが、大事なことはタンパク質ならなんでもいいというわけではないということです。
タンパク質には動物性のものと植物性のものがありますが、もともと肉食だった犬が消化吸収しやすいのは言うまでもなく動物性タンパク質です。
お肉や魚をベースにして作られ、消化吸収しやすい良質なタンパク質を多く含んだドッグフードを与えてください。
こだわった原材料を使用している
タンパク質を与えるときに、肉や魚なならなんでもいいというわけでもありません。
健康を意識したいのであれば、何の肉が使われているのかはっきりと分かるものを選びましょう。
肉以外の原材料ももちろん同じで、以下のようなよく分からないものが含まれているドッグフードは避けてください。
原材料にこれらが書かれていた場合は、そのドッグフードは選ばないようにしましょう。
ミートミールは粉砕した肉ですが、原材料に鳥の嘴や動物の蹄、内臓や死んだ動物の肉など、安全性がまったくわからないものまで使われています。
肉副産物も原材料はブラックボックスで分かりません。
野菜類は栄養のためによさそうですが、いけないのが「類」という言葉です。
きちんと野菜の名前を書いていないのは、書けない理由があるためです。
クズ野菜くらいならまだいいのですが、病気になった野菜などが使われていても分かりません。
ビートパルプは甘さを出すために使われますが、食物繊維が多すぎるうえに硫酸系の薬剤を使っているため、硫酸がそのまま残っている可能性もあります。
このように私たち人間の食材として使われていないものが格安のドッグフードには大量に含まれています。
そんなドッグフードを与えて体にいいわけがありません。
ドッグフードと言えども、ヒューマングレードの人間が食べられるレベルの原材料にこだわったドッグフードを選びましょう。
人工添加物を使っていない
上記でご紹介した危険な原材料と同じく、危険な人工添加物も市販のドッグフードには含まれています。
人工添加物は賞味期限を伸ばしたり、食いつきをよくするために使われたりしますが、そのなかには犬が消化吸収できないものも含まれています。
それらが老廃物となって体内に溜まってしまうと、すでに紹介しましたように、皮膚や被毛のトラブルの原因となります。
人工添加物を使うと売り手にはよくても、肝心のワンちゃんの健康を奪うことになります。
長生きしてもらいたければ、人工添加物の含まれていないドッグフードを与えてください。
しかし、先程もお伝えしたとおり、肥満になると様々な病気の発症リスクがあがりますので、毎日の食事にもいくつか気を使わなくてはいけません。
愛犬の健康を考えるならまずは、ドッグフード選びから変えてみましょう。
ボストンテリアの子犬とシニア犬の場合
ここまでの説明は、成犬のボストンテリアに向けたものでしたが、ここからは成長ステージも考慮したフードの選び方をご紹介します。
子犬と成犬、成犬と老犬では必要となる栄養成分やエネルギー量が違ってきます。それぞれどのような点に気をつけて選べばいいのか説明します。
子犬のフードを選ぶときのポイント
ボストンテリアに限らず、子犬のドッグフードは高カロリー・高タンパク質・高ミネラル・高脂質が基本です。
体ができる時期ですので、それらを作るための栄養成分はすべて成犬以上の量が必要になります。
その中でも特に重要なのがカロリーとタンパク質です。
脱臼しにくい強い体をつくるには運動と栄養成分が重要ですが、運動をしっかりするにはエネルギーが必要です。
そしてたくさん動き回って負荷をかけた筋肉や骨の成長させるものがタンパク質ですので、成犬以上に良質のタンパク質にこだわる必要があります。
ただし、子犬はまだ内臓がしっかりしていませんので、ドッグフードはふやかして与えるなどして、消化しやすい状態で与えてください。
また1回に食べられる量が少ないため、複数回に分けて与えてカロリー不足にならないように気をつけてください。
老犬のフードを選ぶときのポイント
運動量が豊富なボストンテリアでも、老犬になるとさすがに運動量が減ってきます。
これまでと同じように食べていたのではあっという間に肥満になってしまいます。
とはいえ、食事量を減らすと、四六時中お腹が空いたとアピールしてきます。
老犬になって運動量が減ってきたら、食べる量は変えずに摂取カロリーを減らすようにしてください。
ただし、体づくりに必要なタンパク質はしっかり摂りたいところです。
低カロリー高タンパク質を意識してドッグフードを選びましょう。
また、関節にトラブルを抱えることもありますので、そのようなボストンテリアにはグルコサミンやコンドロイチンのような関節痛を抑える効果のある栄養成分が含まれているドッグフードがおすすめです。
ボストンテリアにおすすめのドッグフード3選
ここまでの説明で、ボストンテリアにどのようなドッグフードを与えればいいのか理解できたかと思います。
ただ実際にお店にいってみると、ドッグフードの数が多すぎて、どれがいいのかさっぱり分からないという状態になる飼い主さもいるかと思います。
ここではそんな飼い主さんのために、ボストンテリアに適した市販されている3つのドッグフードをご紹介します。
モグワンドッグフード
モグワンの特徴
- 動物性タンパク質50%以上(粗タンパク質28%)
- グレインフリー
- 着色料、香料、人工添加物不使用
- グルコサミンとコンドロイチン配合
- オメガ3脂肪酸:1.29%
- 344kcal/100gあたり
モグワンドッグフードは動物性タンパク質を多く含み、グレインフリーかつ人工添加物不使用と、ボストンテリアに適したドッグフードの条件をすべて満たしています。
主原材料は新鮮なチキンと生サーモンで、とても消化しやすいドッグフードでもあります。
さらにはグルコサミンやコンドロイチンを含んでいますので、成犬だけでなく関節にトラブルを抱えやすい老犬にも最適です。
海藻を含んでいますのでオメガ3脂肪酸も摂取できますので、血液がサラサラになる効果も期待できます。
オリジン フィット&トリム
オリジンの特徴
- 生物学的に適正なたんぱく質レベルを実現(タンパク質38%)
- 高タンパクなのに低カロリー
- 穀類不使用(グレインフリー)
- 低GI値の野菜を使用
- 信頼できる生産者からのみ調達
- グルコサミン・コンデロイチン配合
- オメガ3・6脂肪酸配合
- 353kcal/100gあたり
オリジンドッグフードにはいくつかの種類がありますが、おすすめしたいのは「フィット&スリム」です。
運動量が少ない室内犬向けに脂肪と炭水化物の量が調整されていて、放し飼いの新鮮な鶏肉や魚といった高品質な動物性たんぱく質を豊富摂取することができます。
また、ヘルシーな新鮮鶏肉が主原料なので、他の鶏肉を使ったドッグフードに比べ脂肪分が少なく、ダイエットで体重調整をしたいというボストンテリアにおすすめです。
もちろん、グレインフリーで人工添加物は一切使用されていません。
子犬からシニア犬までオールステージ対応のドッグフードです。
ピッコロ
ピッコロの特徴
- チキンとサーモン配合量70%以上(粗タンパク質32%)
- 低カロリー&低脂肪
- シニア犬向けの栄養バランス
- 食物繊維で毎日すっきり
- オメガ脂肪酸配合
- グルコサミン・コンデロイチン・MSM
- 355kcal/100gあたり
良質なタンパク質としてチキンとサーモンを70%配合されていて、開けた瞬間に広がる香りが食いつきを良くしてくれます。
もちろんグレインフリー(穀物不使用)で人工添加物は一切しようしていません。
また、運動量が減り肥満になりがちなシニア犬向けに作られたので、栄養素や美味しさはそのままに、カロリーと脂肪を控えたヘルシーな食事となっています。
原材料の野菜やフルーツはすべて安全な自然素材のものだけを使い、厳しい管理体制の工場で製造されています。
食べることが大好きなボストンテリアにも安心して与えられます。
食欲旺盛なボストンテリアには高タンパクの低カロリーのドッグフードで肥満防止を
アメリカ産の短頭犬種であるボストンテリアは、短頭種気道症候群という呼吸が苦しくなる病気に注意いなくてはいけません。
そのためには、暑さ対策や太らせないことが重要です。
今与えてるドッグフードのカロリーを確認し、適正体重を維持するように心がけましょう。
さらに、アレルギー性皮膚炎にもかかりやすので、血流がよくなるオメガ脂肪酸や皮膚の健康維持に効果があるビタミンやミネラルも摂取するようにします。
子犬には高タンパク高カロリーの食事で構いませんが、成犬やシニア犬には運動量をみながらカロリーの調整が必要になってきます。
しかし、食欲が強いボストンテリアは食事の量を減らしてしまうとストレスに感じてしまいます。
食べるのが大好きなボストンテリアの食事は、タンパク質多めの低脂肪&低カロリーのドッグフードで、なるべく食事の量を減らさずに体重をコントロールしてあげましょう。