まだ日本ではあまり知名度が高くありませんが、スペシフィックはデンマーク生まれの栄養基準を満たした高機能ドッグフードです。
通常のドッグフードとは違い、療法食という位置づけになっていますので、病気の治療中の食事などに使用されます。
この記事ではスペシフィックの原材料や成分を調べ本当に治療中の犬に適したドッグフードなのかを評価しています。
商品名 | スペシフィック (SPECIFIC) 療法食 ウエイトマネジメントCRD-1 犬用 |
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商品評価 | Bランク ※評価の基準はこちらで説明しています。 |
購入価格 | 209円(税込)/100g ※価格はAmazon参照 |
100gあたり | 282kcal |
原産国 | デンマーク |
原材料 | 小麦 |
グレインフリー | × |
人工添加物 | × |
ヒューマングレード | × |
販売会社 | MSDアニマルヘルス株式会社 |
この記事の目次だワン
スペシフィックドッグフードの特徴
製造会社であるテグラ社は人間用の製薬会社でありならが、1975年からこの療法食を手がけています。
デンマーク産を中心とした新鮮な原材料を使い、添加物も最小限に抑えています。
欧州ペットフード産業連盟(FEDIAF)の安全・栄養基準も満たしていますので、安心して愛犬に与えることができます。
症状に合わせて8種類から選べる
スペシフィックは主に動物病院で取り扱われている製品で、ドライタイプとウェットタイプがあるので症状や好みにあわせてセレクトが可能です。
犬の療法食としては下記の8種類がラインナップされています。
CCD(低pHスタート&メンテ)
・成犬のストルバイト尿石症
CCD/CDW(リミテッド・プロテイン)
・食物アレルギーおよび食物不耐症
・膵外分泌不全、下痢ならびに嘔吐、消化不良・吸収不良
・尿酸塩尿石症:CDD
CED(GIコントロール)
・糖尿病
・高脂血症
・便秘、繊維反応性大腸炎
・シニア期の犬
CID/CIW(高消化性)
・下痢や嘔吐を伴う急性・慢性消化器疾患
・膵外分泌不全(EPI)
・消化不良・吸収不良
CKD/CKW(低Na-リン-プロテイン)
・慢性腎不全(あるいは慢性腎臓病) ・心不全・高血圧・浮腫 ・胆汁うっ滞以外の肝不全 ・尿酸塩、シュウ酸塩またはシスチン尿石症
CΩD-HY(加水分解プラス)
・アトピー性皮膚炎やノミアレルギーなど皮膚の炎症状態
・食物アレルギーや食物不耐症
・アトピー性皮膚炎、食物アレルギー・ノミアレルギー、ならひびにこれらの併発
・消化不良・吸収不良、膵外分泌不全(EPI)や炎症性腸疾患(IBD)、大腸炎
CRD-1/CRW-1(ウエイト・マネージメント)
・肥満
・糖尿病
・高脂血症や胆汁うっ滞
・大腸炎、慢性下痢症、便秘
CRD-2(ウエイト・メンテナンス)
・減量後の体重管理・肥満の予防
・糖尿病
・高脂血症や胆汁うっ滞
・大腸炎、慢性下痢症、便秘
ただし、飼い主さんの判断ではなく獣医師の指導のもと与える必要があります。
スペシフィック (SPECIFIC) 療法食 ウエイトマネジメントCRD-1 の原材料と安全性
原材料と成分
原材料
獣医師の推奨するデンマークの「スペシフィック」ドッグフードの原材料は下記の通りです。
危険材料は赤文字で表示し、危険じゃないが不安な材料は緑文字で表示しています。
成分
粗タンパク質 | 26.5%以上 |
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粗脂質 | 3.2%以上 |
粗繊維 | 9.9%以下 |
粗灰分 | 7.5%以下 |
水分 | 10.7%以下 |
エネルギー (100gあたり) | 282kcal |
安全性
粗悪な原料(4Dや副産物) | 魚粉 |
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危険成分(化学合成物質) | 酸化防止剤:BHA、BHT |
好ましくない原料 | 小麦、粉末セルロース、トウモロコシ蛋白、ビートパルプ |
その他 | 無し |
病気の症状に合わせて栄養バランスを整えていますので、通常のドッグフードよりも早く健康な状態に戻れるように作られているのがスペシフィックドックフードです。
悩ましいのはBHA、BHTといった酸化防止剤が使われている点です。
酸化防止剤が入っていることで、ドッグフードの劣化を防ぐことができますが、BHAもBHTも安全性が疑われている酸化防止剤ですので愛犬にはあまり与えたくない原材料です。
原材料にミネラルが多く含まれる
原材料に記載されているミネラルの項目がとても多いので、疑問に感じる事でしょう。
これは、症状によって体内から失われてしまうミネラルやビタミンを補給するためであえて多く添加しています。
食事療法食として愛犬には与えること
スペシフィックのドックフードは、建前上一般の量販店で売られることのない、獣医師が処方するようなフードですが、現在ではそういった商品もネット上で販売されています。
このため、飼い主さんの自己判断で買えてしまいますが、あくまで特定の疾患があるときに与えるものであることを留意しておきましょう。
スペシフィックドックフードの口コミと評判
動物病院の治療と併用して与えています
ストレスや体質から非常に胃腸が弱く、頻繁に下痢をしてしまいます。大型犬なので、下痢となると室内が大変な事になってしまいます。症状がある場合が処方薬を飲ませますが、日ごろから体質を改善出来ればと思い、動物病院で購入し与えています。
遺伝病対策にあたえています
親子3代で飼っていますが、親たちは皆同じ結石の症状を発症しているので、動物病院で相談し、発症予防のためにあたえています。一般的なドッグフードを食べているときよりも、飲水量が増えているので、病気予防になればと期待しています。
過度な肥満対策として
もともと太りやすい犬種ではあるのですが、気が付けばもう危険値と言われるほどの肥満になってしまいました。市販のダイエット用フードは、栄養素がないカスのような原材料で低カロリーにしていると聞き、健康のためにも動物病院で扱っているこの製品を購入しています。
スペシフィックドックフードの評価
病気になった愛犬の食事のことで迷ったら、まず動物病院へ相談をしましょう。
そのうえで、獣医師に療養食として適しているかどうかをしっかりと判断してもらい、適切だと判断された場合に初めて使用できるドッグフードです。
メーカーと獣医師の双方のお墨付きとなれば、本当に安心と言えるでしょう。
ただし、酸化防止剤にBHA、BHTを使用しているという点は評価としてはマイナスです。
最小限しか使用してないとはいえ、危険性があるとされている原材料ですので気になる飼い主さんは避けておきたいところです。
とはいえ、療養食ですので病気が治れば元の食事に戻すことができます。
BHAやBHTをずっと食べ続けるとなると少し心配ですが、治療中の一時的なものですので病気を治すことを優先したい場合にはあまり気にせずに使用してください。
最近では一部のネットショップでも扱いがあるようですが、スペシフィックのドッグフードは疾患対策用の特別な製品です。
動物病院で獣医師と相談の上、製品を選んだり給餌量を決めなくてはいけません。
与え方などを自分で判断せずに必ず動物病院で相談をしたうえで活用しましょう。
ちなみに療養食ではなく、プレミアムドッグフードとして子犬用(CPW)と成犬用(CXW)がラインナップされています。
これら、2種類は獣医師の判断なしで、普通のウェットタイプのドッグフードと同じように健康な犬でも与えることができます。
ただし、酸化防止剤が入っていませんので開封後は早めに食べきるようにします。
以上が、デンマーク生まれの自然派疾患対策ドッグフード「スペシフィック」に関する評価です。
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