無駄吠えが少なく、運動量が少ないことで人気のあるフレンチブルドッグ。
とても愛情深く、いつも家族と一緒に過ごしたがるワンちゃんでもありますが、短頭種であるため健康管理には気を使ってあげなくてはいけない犬種であることは、意外と知られていません。
ただし、かかりやすい病気やケガの多くは、フレンチブルドッグに適したドッグフードを与えることで回避できます。
反対に適してないドッグフードを与えてしまうと病気のリスクが高まってしまいますので、最適なドッグフードをきちんと選んであげたいところです。
でも、いざお店に行ったり、ネットショップで探したりすると、ドッグフードの種類が多すぎて、本当に適しているのがどれなのか判断がつかなくて、選べない飼い主さんもいるかと思います。
ここではそんなフレンチブルドッグの健康を守るために、どのようなドッグフードを与えるべきかについてご紹介しますので参考にしてみてください。
この記事の目次だワン
フレンチブルドックのドッグフードの選び方
フレンチブルドッグのドッグフードに求めることが分かっても、具体的にどのようなドッグフードを選べばいいのか、栄養学の知識がないと判断できませんよね。
ここでは、フレンチブルドッグの食事で気をつけたいことや、ドッグフード選びのポイントを紹介します。
まず、フレンチブルドッグの健康維持のために食事で気をつけたいことは以下のとおりです。
以上のことを踏まえて、フレンチブルドックのドッグフード選びのポイントは次のとおりです。
ドッグフード選びのポイント
- カロリーの高いドッグフードと低いドッグフードを使い分ける
- グレインフリーで穀物を使っていない
- 合成添加物不使用であること
- タンパク質の割合が25%前後であること
なぜこの4つのポイントが基本となるのか、その理由について詳しく見ていきましょう。
カロリーの高いドッグフードと低いドッグフードを使い分ける
熱中症にまでならないにしても、どうしても夏場に食欲が落ちがちなフレンチブルドッグ。
食べる量が減るのであれば、高カロリーでしっかりとエネルギーを摂れるドッグフードがおすすめです。
100gあたり400kcal前後のドッグフードを選びましょう。
ただし、通常時は食欲旺盛になってしまうワンちゃんもいますので、その場合はカロリーが低めのドッグフードを選ぶなどしてバランスをとるようにしましょう。
食欲の有無に合わせて、最適なカロリーのドッグフードを選びましょう。
グレインフリーで穀物を使っていない
ドッグフードに含まれている穀物が、皮膚トラブルの原因のひとつだと言われています。
犬はそもそも肉食だということもあり、穀物の消化吸収が苦手で、大量の穀物を与えると老廃物として体の溜まってしまいます。
適量なら問題ありませんが、その量を見極めるのが難しいので、最初からグレインフリーのドッグフードを選んでください。
グレインフリーに切り替えただけで、肌トラブルが改善されたという例もあります。
皮膚のコンディションを保つためにも、肌の弱いフレンチブルドッグには、穀物はできるだけ与えないようにしてください。
合成添加物不使用であること
皮膚トラブルの原因となるのは穀物だけではありません。
化学添加物も消化吸収できないため、使い続けると血流を悪くしてしまう可能性があります。
しかも化学添加物の多くは発がん性があるため、健康面でも与えないのがベストです。
化学添加物に関しても、少量なら問題ないという考え方もありますが、含まれていないほうが安全ならそちらを選びたいですよね。
合成添加物だけでなく、合成着色料も使われていない、無添加無着色のドッグフードを選びましょう。
タンパク質の割合が25%前後であること
強い骨、強い筋肉を作るためには、タンパク質をしっかり摂る必要があります。
総合栄養食の基準としては18%以上のタンパク質が含まれていればいいとなっていますが、それは必要最低限の量でしかありません。
できるだけ25%前後、少なくとも20%以上の割合でタンパク質が含まれているドッグフードを購入してください。
ただし、タンパク質ならなんでも良いというわけではありません。
大豆などの植物性タンパク質は穀物同様にうまく消化吸収できませんので、良質な肉や魚をベースに作られたドッグフードの中から最適なものを食べさせてください。
フレンチブルドッグの子犬やシニア犬のフードの選び方
ここまでご紹介したのは、成犬のフレンチブルドッグに与えるドッグフードについての選び方です。
子犬や老犬といった成長ステージにあるワンちゃんの場合には、成犬用のドッグフードとは分けて考える必要があります。
ここでは、子犬と老犬それぞれのフード選びのポイントについて詳しくご紹介します。
子犬のフードを選ぶときのポイント
フレンチブルドッグの子犬は、下痢をしやすいという特徴があります。
腸内環境を整えてあげないと、この下痢は何度も再発しますので、乳酸菌や食物繊維が多く含まれたドッグフードを選んであげましょう。
また、成長期にありますのでカロリーや栄養成分は成犬よりも多く与えなくてはいけません。
ただ、内臓が成長しきっていませんので、大量に食べることができず、食べ過ぎも下痢を招いてしまいます。
少量でも栄養価の高いドッグフードを与えてください。
また、この時期に骨と筋肉の基礎ができますので、タンパク質がとても重要です。
タンパク質の割合が高く、さらに原材料にこだわったドッグフードであることが重要です。
肉副産物に肉骨粉などを使ったドッグフードは避けるようにしてください。
老犬のフードを選ぶときのポイント
もともと運動量の多くないフレンチブルドッグですが、老犬になるとさらに運動をしなくなります。
このため、高カロリーなドッグフードを選ぶと、あっという間に肥満犬になってしまいますので、運動量が減ってきたら、カロリーの低いドッグフードに切り替えましょう。
単純に食べる量を減らしてしまうと、タンパク質が不足します。
そうなると筋力が低下して、さらに運動を嫌がるようになります。
年齢相応の筋力を保つためにも、タンパク質の量は減らさないようにしてください。
また、食欲にムラが出るのも老犬の特徴です。
しっかり食べる日もあれば、ほとんど残してしまう日もあります。
残してもあまり神経質にならないようにしましょう。
あまりにも栄養が足りていないようであれば、サプリメントなどで補ってあげましょう。
フレンチブルドッグにおすすめのドッグフード
ここまでの説明で、フレンチブルドッグにどのようなドッグフードを与えればいいのか理解できたかと思います。
先程のドッグフード選びポイントの条件をすべて満たすようなドッグフードなんて、見たこともない飼い主さんもいるかもしれません。
それも、仕方ありません。
このようなドッグフードはスーパーやホームセンターではほとんど見かけず、こだわりのドッグフードを置いているペットショップや、ネットショップなどでしか購入できません。
ここではそんな飼い主さんのために、フレンチブルドッグの健康を守るために最適なドッグフードを3種類ご紹介します。
ブッチ

ブッチの特徴
- 水分とタンパク質の含有率がとても高い
- 短時間・低温調理で栄養素を凝縮
- 愛犬の好みによって3種類から選べる
- 安心の無添加・グルテンフリー
- オメガ3脂肪酸配合
- 116kcal(100gあたり)
ブッチは水分がたっぷりなだけでなく、動物性タンパク質も最大92%!と高タンパクで低脂肪となっています。
生肉に近づけて作られているので、消化吸収しやすく、ドライフードと違い歯の隙間に残りづらいので口内環境が気になる愛犬におすすめです。
もちろん人工添加物不使用の無添加で、グルテンを含んでいないグルテンフリーのドッグフードです。
また、タンパク質の他にかかせない栄養素である必須脂肪酸(オメガ3オメガ6)もしっかり摂取できます。
さらに、ブッチは原材料が異なる3種類から選べるので、バリエーションを増やしたいという飼い主やトッピング用としても人気です。
モグワンドッグフード

モグワンの特徴
- 動物性タンパク質50%以上(粗タンパク質28%)
- グレインフリー
- 着色料、香料、人工添加物不使用
- グルコサミンとコンドロイチン配合
- 約344kcal(100gあたり)
粗タンパク質はカナガンドッグフードほどではありませんが、それでも一般的なドッグフードよりも高い割合で含まれています。
それも動物性タンパク質が50%以上かつグレインフリーですので、消化吸収しやすく皮膚トラブルになりにくいドッグフードです。
100gあたりのカロリーも低く、グルコサミンやコンドロイチンを配合していますので、老犬になって関節トラブルを抱えているフレンチブルドッグにも適しています。
もちろん原材料にもこだわっていますので、安心して愛犬に食べさせることができます。
モグワンだけにもどしてすっかり涙やけがなおりました〜!モグワンすごい!! pic.twitter.com/1lxbtXiHqr
— きゅーちゃんとスキップ@りんこ🐯⚾️宜野座キャンプ行ってきた! (@qchan09092015) March 3, 2020
FINEPET’S(ファインペッツ)

FINEPET’Sの特徴
- 肉類原材料割合80%(粗タンパク質27.1%)
- 世界最高本質と安全性
- 消化吸収率が87%と超高率
- オメガ脂肪酸配合
- グルテンフリー
- 440Kcal/100g
ファインペッツは、鹿肉・鶏肉・鮭肉といった低アレルゲンのタンパク質を使用した品質基準に厳しいオランダ産のドッグフードです。
人間が食べられるレベルの原材料のみを使用しており、人工添加物も不使用の無添加なので、子犬からシニア犬まで安心して与えることができます。
ただし、カロリーが高めなので与えすぎには注意が必要ですが、消化吸収率が高いため少量でもしっかりとした栄養が摂取できるので、夏バテで食欲が減りやすいフレンチブルドッグでも安心です。
また、ビタミン・ミネラルの多い野菜や果物・豆類を厳選して配合しているので、健康で若々しさをサポートしてくれる栄養バランスとなっています。
グレインフリーではありませんが、栄養が豊富でアレルギー性のかなり低いオートミール・大麦・全粒米を使用しているグルテンフリーのドッグフードです。
フレンチブルドッグのドッグフードは高タンパクをベースにカロリーを見ながら与える
短頭犬のフレンチブルドッグは、温厚な性格で運動があまり得意ではありません。
気候変化によって体調が変化しやすく、特に夏バテによって食欲が減ることがあるので、そんな時は高カロリーのドッグフードを少量与えるようにしましょう。
反対に食欲が旺盛な子にはカロリーが低い食事を与えるようにし、肥満にならないように注意します。
カロリーの調整は必要ですが、体の重要な栄養素であるタンパク質は高いものを与えるようにしてください。
また、皮膚トラブルも多い犬種になりますので、消化吸収がよく老廃物が体内に蓄積されないような食事にする必要がありません。
できれば消化吸収に悪い穀物を一切含まず、血流を良くするオメガ脂肪酸を含むドッグフードを選んであげるようにしましょう。