ビタワンドッグフードの口コミと評判!原材料と成分から分かる分析結果

ビタワン 口コミ

ビタワンは半世紀も前に発売が開始された日本で最初のドッグフードです。

この長い歴史を経て、現在では小型犬向けラインアップが主流になっています。

ロングセラー商品ですが現在の飼い主のニーズに合致しているとはいいがたく、まだまだ品質への課題が目立ちます。

ビタワンを愛犬家目線で分析してみました。

商品名ビタワン 5つの健康バランス ビーフ味・野菜入り
商品評価Dランク
評価の基準はこちらで説明しています。
購入価格59円(税込)/100g
※価格はAmazon参照
100gあたり350kcal
原産国日本
原材料とうもろこし、糟糠類、肉類等
グレインフリー×
人工添加物×
ヒューマングレード×
販売会社日本ペットフード株式会社

ビタワンの特徴

ビタワンの特徴について紹介します。

特徴

  • 知名度が高い
  • 穀類が主原料
  • 安くて食いつきがいい

知名度が高い

ビタワンと言えばその長い歴史から犬と無縁な方でも目にしたことあると言われるほど有名な製品で、最も歴史の長いドッグフードとして抜群の知名度を誇っています。

パッケージの白い犬のイラストは昔から変わらないビタワンのイメージキャラクターです。

バブル期のペットブームには大容量のパッケージで、その後の小型犬ブームには半生製品で飼い主の要望に応えています。

穀類が主原料

ビタワンは安価なことは揺るぎないものの、品質への課題は多々あり現代の栄養学からはかけ離れてしまっているといえるでしょう。

これだけの存在感があるのであれば、ぜひ国内メーカーの発売するドッグフードの先駆者的存在になることを期待するものです。

しかしビタワンは発売当時から変わらぬ姿勢を貫き、今も穀類を主原料とした家畜の飼料と同等の製品の販売を続けています。

これでは追随する国内メーカーがその姿勢を踏襲することも無理はないと感じてしまうでしょう。

せっかくの歴史や知名度も現在の栄養学を知ると残念に感じてしまいます。

安くて食いつきがいい

犬の脳には満腹中枢がないので、どんな食べ物でも目の前に置かれれば無条件で食べてしまう習性があります。

特に食欲旺盛な特質を持つ犬であればなおの事でしょう。

つまり食いつきが良いことは必ずしもドッグフードが美味しいからではありません。

必須栄養素である動物性たんぱく質が慢性的に不足した状態が続くと、内臓、皮膚、被毛に様々な悪影響が生じます。

中には異食症を起こす犬もいるほどです。

安価な製品ですが、愛犬の健康を考えるうえでは決して好ましい製品ではないので、十分考え見極めることが必要です。

ビタワンの原材料と安全性


手頃なビタワンですが、どんなもので作られているのか、安全なのか気になる方も多いかと思います。

そこで、ビタワンの原材料と安全性について詳しく調べてみました。

原材料と成分

ビタワン 5つの健康バランス ビーフ味・野菜入りの原材料

危険材料は赤文字で表示し、危険じゃないが不安な材料は緑文字で表示しています。

原材料

穀類(トウモロコシ、小麦ふすま、脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦粉、コーングルテンミール)肉類(牛肉粉、チキンミール、チキンレバーパウダー)、豆類(脱脂大豆、大豆粉末)、油脂類(動物性油脂、γ-リノレン酸(オメガー6脂肪酸))、魚介類(フィッシュミール(DHA、EPA/オメガー3脂肪酸源)、小魚)、ビール酵母(β-グルカン源)、チーズパウダー、オリゴ糖、クランベリーパウダー、野菜類(ニンジン、カボチャ、ホウレンソウ)、カゼインホスホペプチド、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、コバルト)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、コリン)、着色料(カロテン、二酸化チタン、食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、ハーブ抽出物)、グルコサミン、コンドロイチン、バチルスサブチルス(活性菌)、アミノ酸類(アルギニン、メチオニン)、調味料、香料
ビタワン 5つの健康バランス ビーフ味・野菜入りの成分
粗タンパク質20%以上
粗脂質8%以上
粗繊維4%以下
粗灰分9%以下
水分10.0%以下
エネルギー
(100gあたり)
350kcal

安全性

粗悪な原料(4Dや副産物)肉類(牛肉粉、チキンミール、チキンレバーパウダー)、フィッシュミール、動物性油脂
危険成分(化学合成物質)食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号
好ましくない原料穀類(トウモロコシ、小麦ふすま、脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦粉、コーングルテンミール)、香料
その他無し

肉類が少なく穀物が多い

やはり、注目すべき点は、原材料表示の先頭に書かれている「第一主原料」である素材です。

もっとも含有量の多い第一主原料には「穀類(トウモロコシ、小麦粉、脱脂米糠、コーングルテンフィード)」と記載されています。

犬は、本来穀物の消化吸収が苦手であるという事は今や周知の事実でしょう。

ですが、第一主原料を安価な素材にするからこそ、ビタワンの低価格路線は維持できているのです。

人工添加物が使われている

ビタワンの主原料は人間の可食部位を取り除いた雑穀や廃棄相当の部位ばかりです。

これらの穀物や豆類のカスと呼べる部位を犬が喜び食べるという事は違和感のある事ですから、喜んで食べるには何等かのからくりがあると言わざるを得ません。

本来であれば見向きをしないはずの素材に愛犬が喜び、駆け寄るのであれば、それは何等かの人工的な成分が添加されているという意味です。

具体的には「チキンレバーパウダー」や「ビーフオイル、チキンオイル」が風味づけの役割を担っているのでしょう。

もちろん人工添加物は、犬にとってうまく消化できない成分ですので、尿の色が変色したり、毛並みが悪くなったりと摂取し続けるとなんらかの変化がでてきます。

肉そのものを使用するのではなく、粉末や油脂を使用する事で、コストは大幅にダウンし、嗜好性の高い製品に仕上がっているのです。

栄養が不十分

栄養価は基準をクリアしていますが、大切な愛犬の健康を託すには不安要素が多いといわざるを得ません。

原材料にはトウモロコシ、脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦ふすまといった穀類と脱脂大豆、おから粉末、大豆粉末の豆類が配合されています。

これだけ多種の品目からもわかるように犬の健康を維持するには栄養不足であることが明確です。

犬の必須栄養素である動物性たんぱく質はチキンミール、牛肉粉、豚肉粉、チキンレバーパウダーと全て肉片や副産物であると記載されています。

動物由来であることは間違いありませんが、肉そのものが配合されておらず、十分な栄養素が含まれているとはいいがたい内容です。

また、ペットフードにおいてよく用いられる表現である「4D」に該当する可能性もあるでしょう。

4Dとは
4Dとは、以下の頭文字をとった表現で、劣悪な素材を意味する言葉です。
・Dead・・・死亡した動物
・Diseased・・・病気だった動物
・Dying・・・死にかけだった動物
・Disabled・・・障害があった動物

これらの素材に、動物性油脂を吹きかけ、肉に似た強い風味をつけているのです。

犬の主食と考えるには栄養面で明らかな不足がみられますが、AAFCOの定める栄養基準を満たしていることから総合栄養食と表記がされています。

肉骨粉と豆類といずれもタンパク質であることから、配合量という観点では基準値をクリアできますが、決して本来の意味と同じでないことは明確でしょう。

ビタワンの口コミ

ビタワンの良い悪い口コミを紹介します。

良い口コミ

犬はビタワンと決めています。初代の犬(雑種)が食欲旺盛で、家人が見ていないと勝手にこの袋に首を突っ込んでもりもり食べていました。二代目(雑種)は食が細く自分を犬だと思っていなくて、ドッグフード全般をバカにして食べなかった。三代目(保護犬・雑種)は、何でもよく食べるので安心して与えています。30数年前と匂いや粒の感じが変わってきてきているのは、どんどん改良されてきているんだなと感じます。Amazon

ウチの子は、がっついて食べます。量が多くて安いので助かります!Amazon

悪い口コミ

ちょっと安いと思い、サイエンスダイエットから、乗り換えてみました。始めは良かったですが、満腹感が得られないのか夕方近くに黄色い嘔吐物を吐く事があり、やはり中身の問題なのかな?と思います。また、無くなり次第サイエンスダイエットに切り替えます。Amazon

ビタワンの口コミまとめ

ビタワンの口コミを見てみると、非常に手ごろな価格であること、知名度があることから繰り返し購入される方もいます

しかし、長年継続して与えることで愛犬の健康に何等かの不調が出る可能性が高い事は理解しておく必要があるでしょう。

ビタワンドッグフードの評判

量販店に並ぶビタワンは時代の変化と共に様々な新商品が登場し、常に一定の人気を保っています。

ビタワンの販売価格は1kgあたり200円前後で、販売価格から想像するにさほど良質な原材料を使用してはいませんが、嗜好性がとても高いので、かえって不安が募ります。

栄養価は基準をクリアしていますが、大切な愛犬の健康を託すには不安要素が多いといわざるを得ません。

原材料そのものは鶏ささみや野菜の名前が列記されているので、一見安心かと思えますが、大切な事はその品質です。

高品質のプレミアムドッグフードが1kgあたり3,000円前後と10倍以上違うため、この価格差からも品質の違いを感じられます。

粗悪な食事を続ける事で、将来病気の発症をしてしまうのであれば、病院代などかえって経済的な負担が大きくなってしまいます。

そのことと、食事量が少ない小型犬であれば、この製品を購入するよりも、より安全な他社の製品の購入を検討するか、手作り食にする方が断然安心です。

これからでも遅くはありません。

愛犬の健康を考えるなら、原材料の品質に信頼性があるドッグフードに切り替えることをおすすめします。