マルチーズは高い人気を誇る犬種ですが、遺伝的に色々な病気にかかりやすい犬種でもあります。
しかし、病弱な犬というわけではありませんし、人間と同じように食生活を改善することで病気の発症リスクを抑えることができます。
食生活の改善と言っても、何もドッグフードに薬を混ぜたりするわけではなく、マルチーズに適した栄養バランスの優れた安全性の高い食事を与えるだけで良いです。
ここでは、マルチーズの健康を維持するために、食事で気をつけるポイントと最適なドッEPAとオメガ3脂肪酸が含まれているグフードの選び方をご紹介しますので、参考にぜひ読んでみて下さい。
この記事の目次だワン
マルチーズ向けドッグフード選びのポイント
マルチーズの健康を維持するために、具体的なドッグフード選びについてご紹介します。
病気にかかりにくくするために、マルチーズのドッグフードには次のポイントを意識して選んであげましょう。
ドッグフード選びのポイント
- 穀物不使用のグレインフリーである
- 人工添加物不使用
- EPAとオメガ3脂肪酸が含まれている
- タンパク質の割合が25%以上である
これまで何気なくドッグフードを選んでた人にしてみれば、「こんなにも気をつけるの?」と驚くかもしれません。
そして、手元にあるドッグフードを見て、ひとつも該当していないことに対してさらに驚いている方もいるのではないでしょうか。
なぜ、この4点を意識しなければいけないのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
穀物不使用のグレインフリーである
市販されているドッグフードのほとんどは、かさ増しのために安く手に入れられる穀物が使われています。
格安のドッグフードですと、主原料が穀物になっているはずです。
ところが、犬はそもそも肉食動物ですので、穀物をうまく消化吸収できません。
消化吸収できなかった残りが老廃物として体に溜まった結果、血管などを詰まらせてしまう可能性があるのです。
実際に、穀物を使っていないグレインフリーにするだけで涙やけが治ったという事例もあります。
人工添加物不使用
人工添加物も、市販されているドッグフードのほとんどに含まれています。
人工添加物だけなら私たちが口にする食べ物にも含まれていますし、賞味期限を延ばすことができ、ドッグフードの食いつきをよくすることもできます。
しかし、ドッグフードの人工添加物には、人間の食べ物に使ってはいけない危険な人工添加物も使われています。
人工添加物は穀物同様に、摂取すると老廃物として体のあちこちで悪さをします。
人工添加物は売る側にメリットがあっても、犬の健康にはひとつもメリットがありません。
ドッグフードには人工添加物不使用のものを選びましょう。
人工添加物が愛犬にどのような影響を与えるか知りたい方は、下記の記事を参考に読んでみて下さい。
EPAとオメガ3脂肪酸が含まれている
血液がサラサラになる成分であるEPAとオメガ3脂肪酸が含まれているドッグフードを選びましょう。
例えば、ドッグフードの原材料に魚やフィッシュオイルを配合したドッグフードがそれに当てはまります。
どれだけ老廃物を溜めないようにとしても、運動量の少ないマルチーズの場合、どうしてもある程度の老廃物の発生は避けられないので、血液サラサラ効果のあるフードが良いのです。
タンパク質の割合が25%以上である
総合栄養食である成犬用ドライフードには、18%以上の割合でタンパク質を含まなくてはいけないと規定されています。
子犬や妊娠中、授乳中の犬の場合は22%以上です。
しかし、18%も22%も最低限の数字であって、犬が本来食べる食事としては30%前後、少なくとも25%以上はタンパク質が含まれているのが理想です。
それも、新鮮な動物性タンパク質を多く使っているものが理想です。
動物性タンパク質といっても4Dミートと呼ばれるものや、ヒューマングレードではない危険な食材を使ったドッグフードは避けましょう。
4Dミートやヒューマングレードに関して詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみて下さい。
ヒューマングレードドッグフードの定義!日本と海外は違うって知ってた?マルチーズの子犬とシニア犬の場合は注意
ここまでの説明は、成犬のマルチーズ向けに行ってきましたが、子犬や老犬といった成長ステージごとにも注意したいポイントもあります。
それぞれどこに気をつけてドッグフードを選べばいいのか見ていきましょう。
子犬のフードを選ぶときのポイント
マルチーズの子犬で気をつけたいのが低血糖症です。
長時間食べられないと血液中の糖分濃度が低下して、痙攣を起こすようなこともあります。
その上で、体づくりのこの時期には、タンパク質は筋肉や骨、被毛などを作る高カロリー高タンパク質のドッグフードがおすすめです。
さらには、強い体になるためにしっかり運動のできるだけのエネルギーも必要です。
おやつをもらえると分かると食事を残すこともありますので、基本的にドッグフードだけを与えましょう。
老犬のフードを選ぶときのポイント
シニア犬のフードに重要なのはタンパク質です。
タンパク質だけは老犬になっても減らさないようにしましょう。不足するとあっという間に老化が進んでしまいます。
また、関節痛などで運動をしなくなった場合は、グルコサミンやコンドロイチンなどが含まれているドッグフードがおすすめです。
マルチーズはもともと運動量の多い犬ではありませんので、タンパク質たっぷりで関節痛を防ぐドッグフード選びましょう。
マルチーズにおすすめのドッグフード
マルチーズに最適なドッグフードを、ペットショップなどで選ぶのは思った以上に大変です。
商品を比較しているうちによく分からなくなって、結局いつものドッグフードを買って帰るなんてことになりかねません。
そんなあなたへ、マルチーズに最適なものを3種類ご紹介します。
それぞれ特徴が違いますので、愛犬に合いそうなドッグフードを試してみましょう。
モグワンドッグフード
モグワンの特徴
- 動物性タンパク質が豊富
- グレインフリーでアレルギー対策ができる
- 人工添加物不使用
- グルコサミンとコンドロイチン入り
- オメガ3脂肪酸が入り
ペット先進国のイギリスのドッグフードらしく、グレインフリーはもちろんのこと人工添加物は一切使っていません。
メインの原材料は鶏肉とサーモンで、動物性タンパク質の多さだけでなく、血液がサラサラになるEPAやオメガ3脂肪酸を含んでいるバランスの良いドッグフードです。
グルコサミンやコンドロイチンを含んでいますので、脱臼を繰り返して関節が常に炎症を起こしているマルチーズにも適しています。
カロリーがやや少なめですので、関節痛で運動量の落ちた老犬のマルチーズにもおすすめです。
カナガンドッグフード
カナガンの特徴
- 従来のドッグフードよりも肉の配合比率が高め(粗タンパク質33%)
- グレインフリー
- 人工添加物不使用
- オメガ3脂肪酸:0.9%
カナガンドッグフード最大の魅力は、食いつきの良さにあります。
缶詰やおやつしか食べなかった犬でも、きっちり完食してくれたという報告もあり、低血糖症になりがちなマルチーズにとても向いています。
毎食しっかり食べてくれれば、マルチーズの低血糖症を回避できます。
他の2種類のように魚が原材料に含まれていませんが、サーモンオイルを配合していますので、血液がサラサラになる効果も期待できます。
愛犬の食が細くて心配だという飼い主さんは、カナガンドッグフードを試してみましょう。
オリジンドッグフード
オリジンの特徴
- 生物学的に適正なタンパク質
- 穀類不使用で安心
- 成分中15%に果物と野菜を使用
- サーモンオイル配合
- 低温調理・即日調理で新鮮
- オメガ3脂肪酸入り
オリジンドッグフードにはいくつもの種類がありますが、涙やけで困っているという飼い主さんにおすすめしたいのが魚ベースの6フィッシュです。
グレインフリーなのはもちろんですが、6種類の魚を使い、フィッシュオイルも配合していますので、EPAもオメガ3脂肪酸も豊富に含まれています。
タンパク質とカロリーがとても多く含まれているのも、オリジンドッグフードの魅力のひとつです。
これだけ高カロリー高タンパク質ですので、成長期にある子犬のドッグフードとしてもおすすめします。
愛玩犬特有の体であるマルチーズには老廃物が溜まりにくいフードが良い
狩猟犬や牧羊犬などとは違い、人間が可愛がるために改良されたマルチーズは、運動量も少なく体つきも小さくできています。
そのため、老廃物が溜まりやすかったり、筋力低下しやすかったりするので、体に害のある人工添加物不使用なだけでなく、動物性タンパク質がしっかり摂れるドッグフードを選びましょう。
そのような高品質のドッグフードというのは、少し値が張るかもしれませんが、材料の質が高いからです。
体に悪い安いドッグフードをずっと与えていると、取り返しのつかない病気になりかねませんので、後悔のないドッグフード選びをして下さい。