「和の究み」は国内最大手の日清製粉グループが手掛ける製品です。
日清の人間向け製品はどれもロングセラーで人気がありますが、ドッグフードに関しては決してオススメできるものではありません。
なぜオススメできないドッグフードなのかを原材料や成分から分析してみましたので、ぜひ愛犬の「主食」選びのご参考にしてください。
商品名 | ジェーピースタイル ドッグフード 和の究み 小粒 |
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商品評価 | Bランク |
購入価格 | 154円(税込)/100g ※価格はAmazon参照 |
100gあたり | 360kcal |
原産国 | 日本 |
原材料 | チキンミール |
グレインフリー | ✕ |
人工添加物 | 〇 |
ヒューマングレード | ✕ |
販売会社 | 日清ペットフード株式会社 |
この記事の目次だワン
和の究みドッグフードの特徴
日清製粉の手掛ける「和の究み」はホームセンターやスーパーの店頭に並び、日ごろから見かけることも多いことでしょう。
原材料や安全性の前に、和の究みの特徴を紹介します。
日本の飼い犬向けに開発されたドッグフード
この製品はその名の通り「日本で暮らす犬」に注目し、開発されています。
日本で暮らす犬とは犬種やサイズのことではなく、つまりは生活習慣に着目しています。
- 終日の留守番
- 運動不足による肥満
- アレルギー
- 高齢化
これらの課題を抱える日本の犬達に適した栄養バランス、原材料の選択がこの製品の特徴です。
しかし、着眼点は飼い主目線で高評価できるものの、実際は良質な動物性たんぱく質を配合せず、安価な穀物で生産された一昔前の品質基準を踏襲した製品です。
大手企業名、パッケージにうたわれた好印象な言葉だけでなく、愛犬の食事はその「中身」で選ぶべきという事を実感させられる製品です。
カロリーが低いのでダイエット食への活用が可能
この製品単独では栄養素をバランスよく摂取することは難しいものの、手作り食の代用として効果を早期に出すために、一時的にダイエット食として活用するということができます。
しかし、和の究みに動物性たんぱく質をトッピングし、バランスを整える必要があります。
さらに、ダイエットの場合は給与量に比べカロリーが低いので満腹感を得られるはずです。
必ずしも理想的な製品ではありませんが用途を限定することで有効な活用法を見出すことは可能でしょう。
和の究みドッグフードの原材料と安全性
それでは、和の究みの原材料をチェックしていきましょう。
他のドッグフード選びの参考にもなりますので、ぜひどのようなポイントに気を付けたほうが良いかを知って頂けると嬉しいです。
原材料と成分
危険材料は赤文字で表示し、危険じゃないが不安な材料は緑文字で表示しています。
タンパク質 | 24%以上 |
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脂質 | 14%以上 |
粗繊維 | 5%以下 |
灰分 | 9%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
エネルギー (100gあたり) | 360kcal |
安全性
粗悪な原料(4Dや副産物) | チキンミール |
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危険成分(化学合成物質) | 無し |
好ましくない原料 | 小麦全粒粉、脱脂大豆、ビートパルプ、脱脂米糠 |
その他 | 無し |
アレルギー源が主原料となっている
主原料に用いられているのは小麦全粒粉です。
小麦が犬の主なアレルギー発症原因であることは、すでに多くの方がご存じかと思います。
この小麦を粉末化し成型した粒に動物性のオイルやパウダーなどで特有の風味をつけ、食いつきを良くしているだけなのです。
確かに、原材料に多種の動物由来の成分を配合することで、成分比率上の動物性たんぱく質の数値は高くなります。
しかし、肉そのものが配合されているわけではないので、本来意味する栄養量を摂取できているという意味にはなりえません。
かさ増しで使われている
では、なぜアレルギーの原因となりやすい小麦をこんなにたくさん使っているのかというと、安価で手に入れられるため「かさ増し」にする為です。
ビートパルプも同様、かさ増しで使われている消化に悪いものです。
このような穀物やビートパルプなどで消化不良を起こしてしまうと、栄養が体にいきわたらず、涙やけや毛つやの悪化だけでなく、内臓疾患に繋がることもあります。
ドッグフードの成分「ビートパルプ」とは?犬に悪いは本当?良質な動物性たんぱく質が大きく不足
犬は雑食性の動物ですが、祖先がオオカミであることからも分かるように、消化器官などの内臓は、肉食向けのつくりになっています。
そのため、動物性たんぱく質は最もたくさん摂取すべきですが、和の究みに含まれる動物性たんぱく質は副産物や脂肪分がメインであり、チキンミールという粗悪な肉が、ごくわずかに入っているだけです。
〇〇ミール、〇〇副産物、〇〇パウダー、〇〇類といった表記になっている場合には、(略)骨、羽根やくちばし、糞尿などもそのまま一緒に加工していたり、本来は廃棄されるはずの肉を使用していたりすることもあります。ドッグフード大学
これでは必要な栄養素が摂取できないうえに、内臓を含めた筋肉の生成ができませんので、生き生きとした生活を維持することは難しなるでしょう。
栄養に問題あり
和の究みは、AAFCO(米国飼料検査官協会)の定める総合栄養食の基準値を満たしてはいるものの、これは数字のからくりを活用した抜け道的な手法です。
チキンミールのように粗悪な肉紛であっても、動物性たんぱく質を規定の量を満たしていれば、総合栄養食の基準をクリアしたということになるからです。
和の究みドッグフードの口コミ
それでは、和の究みドッグフードを愛犬へ与えている方々の口コミを見てみましょう。
和の究みの良い口コミ
フードジプシーで、散々色んなフー度を試しましたが最初はいいのですが、すぐに飽きてしまっていたのにこの、フードは飽きずにもう、2年食べてます。Amazon
うちの子は 3歳5キロです。食いつきはいいです 小粒です
カリカリ言わせながら 食べています うんちは臭くないですAmazon
和の究みの悪い口コミ
もともとごはんに興味がなかったので心配でしたが、よく食べてくれるほうですが、目やにが増えました。病院に相談したら餌が合わないのかもしれないといわれショックです。小型犬です。Amazon
小包装だしお手頃価格で良かったのですが、うちの子の好みでなく
食べなくなりロイヤルカナンに変えたらとても気に入ったのでそちらに変更。
肉など原料の質の違い・・・?Amazon
いつもロイヤルカナンをあげていました。うちの2匹の犬はドッグフードが好きでなく仕方なく食べている感じ。ロイヤルカナンにも飽き始め、このドッグフードを買ってみました。見事に全く食べなくなり、またロイヤルカナンをあげたら喜んで食べました。好みではなかったみたいです。Amazon
和の究みの口コミまとめ
オイルで強い匂い付けをしているだけあり、やはり食いつきは良いという声が多くありました。
ただ、原材料を見た後なら、「小麦粉やビートパルプなどのかさ増し素材に匂いをつけたものをたくさん食べてても嬉しくない」というのが本音ではないでしょうか・・・。
悪い口コミを見ても分かる通り、消化に悪いものを原材料に入れているので目やにが出ていることが分かります。
和の究みドッグフードの評価
海外製品が主流になるドッグフード業界において「国産」「国内生産」「日本で暮らす犬」という言葉に安心してしまいがちですが、主原料を見る限り犬の健康が考えられたものではありません。
かさ増しで、アレルギーや消化不良になる小麦粉やビートパルプ、粗悪な肉であるチキンミールが使われているため、体全体に悪影響を出してしまう可能性があります。
さらに、犬の健康維持に欠かせない動物性たんぱく質が十分な量配合されていないことからも、長期的に主食として与えるには様々な支障が出ることを予想できるでしょう。
日清製粉グループという高い知名度と信頼感に後押しされ、国内量販店ではメジャーなドッグフードですが、愛犬の健康を考えて、正しいフード選びをしましょう。