犬に生肉(鹿肉や馬肉)を与えるメリット・デメリットとおすすめの生肉

生肉

鹿肉や馬肉は人間にとってもヘルシーで高級な食材というイメージですが、犬にとっても鹿肉や馬肉は、脂肪分が少なくヘルシーな上に、アレルギー発症リスクが少ない優れた食材であると注目されています。

鹿肉や馬肉を犬に与えるときには、生肉の状態がいいとされていますが、生肉を食べさせるのはデメリットもあるのです。

「生肉は与えたことがないけど、菌は大丈夫なの?」
「生肉の味を覚えると、凶暴になるって聞いた」
「生肉って茹でたのとどう違うの?」
「どんな効果があるの?」

色々な不安や心配があるかと思いますが、この記事で生肉のメリットとデメリットを知り、愛犬の食事の参考にしていただければ幸いです。

犬に生肉を食べさせて良いのか

犬に生肉を与えることに関して、推奨する人もいれば危険視する人もいますが、実際のところ問題ありません。

犬の祖先が肉食のオオカミであることを考えれば、犬に生肉を与えても全く問題がないどころか、そもそも犬は生肉を食べる生き物であることが分かります。

生肉を与えるのが危険だと言われているのは、生肉の中には細菌や寄生虫がおり、食中毒や病気になる可能性があるからです。

「犬に生肉を与えること」自体が危険だという意味ではなく、安全な生肉であれば問題ないのです。

犬の内臓は肉を消化しやすくなっている

長い間、人間とともに暮らしてきた犬は生肉以外でも食べられるように進化してきましたが、体のつくりとしては断然肉食に近い内臓になっています。

生肉を食べるオオカミに比べ、ドッグフードを食べ続けている犬は歯やアゴは小さく進化しましたが、完全生肉向けではないにしても消化器官のつくりは肉中心のつくりのままなのです。

犬が生肉を消化するのに必要な時間は5時間ですが、ドライタイプのドッグフードを消化するのには何時間かかると思いますか?

なんと10時間以上もかかっています。

つまり、それだけ多くのエネルギーを消費しているということです。

消化時間からでも犬が肉食であることが分かるでしょう。

スーパーの加熱用生肉を与えるのは危険

犬に生肉が向いているからといって、生肉なら何でもかんでも与えて良いというわけではありません。

市販の生肉は、加熱用として販売されており、「加熱して菌や寄生虫を殺してから食べてもらう」ことを前提に売られているからです。

厚生労働省でも市販の肉はしっかり焼くようにと注意しています。

牛や豚などは、と畜場で解体処理する過程で腸内にいる腸管出血性大腸菌やサルモネラのような病原性の細菌がお肉や内臓に付着したり、E型肝炎ウイルスなどの人に害を与えるウイルスや寄生虫に感染している場合があります。
このため、新鮮なものかどうかに関わらず、生や加熱不十分なものは重篤な食中毒が発生する危険性があります。厚生労働省

[prpsay img=”https://img.dogfoodschool.com/wp-content/uploads/2020/01/staff.jpg” name=”ドッグフード大学編集部”]もちろん、人間が生のまま食べる馬刺しなどは危険な菌はいませんので、生のまま犬に与えることができます。[/prpsay]

自然界で暮らすオオカミは、菌や寄生虫への抵抗力が強く、野生の生肉を食べても問題ありません。

しかし、ドッグフードを食べて進化してきた犬は、細菌や寄生虫への抵抗力が低いので、生食用の肉を与えることをおすすめします。

生肉を与えると犬が凶暴になる噂は嘘

草食動物はおとなしく、肉食動物は荒々しいというイメージがあるためか、「血の味を覚えた犬は、凶暴になる」という話を耳にしたことはありませんか?

犬に生肉を与えると凶暴になるとききましたが本当に~?親戚の伯父さんは猟犬の訓練所をしていますが、餌を精肉工場から貰える鳥の生ガラを与えています。
みんないい子ですし人なっこいです。
でも訓練で獲物を追っている時は目が血走って凶暴化してます。
猟師さんは狩りでしとめた獲物(キジ)の内臓やガラをご褒美として与えていますけど。Yahoo!知恵袋

実際のところ、犬に生肉を与えても凶暴にはなりません。

生肉を犬に与えて凶暴になったという事例や、科学的・生物学的根拠がないからです。

犬に生肉を与えるメリット

鹿と馬の影
犬に生肉を与えることは問題ないことが分かりましたが、生肉を食べさせるとどのようなメリットがあるのかをみていきましょう。

[merit title=”メリット”]
  • 加熱肉より生肉の方が栄養価が高い
  • 食欲が増す
  • ダイエット効果がある
  • シニア犬でも消化・吸収がしやすい
  • 涙やけ・毛並み・排便の改善
[/merit]

加熱肉より生肉の方が栄養価が高い

生肉と焼肉
実は、生肉は吸収分解する酵素が含まれており、それが消化を助けるのですが、酵素は熱に弱いため、加熱することで消化酵素が無くなってしまいます。

消化酵素だけでなく、ビタミン類も加熱することに破壊されてしまうのです。

まず栄養学的に食肉を見てみますと、食肉はイヌの健康を維持するために必要なタンパク質、脂質、ビタミン(A,B1,B2,Eなど)、ミネラル(鉄分、亜鉛など)および生理活性物質(トリプトファン,カルニチン,タウリンなど)を含んでいます。
食肉を加熱処理するとこれらの含有する栄養素が変化することが知られており、特に影響を受けるのはビタミン類と考えられます。
したがって、食肉の栄養成分を効率良く体内に取り込むためには生食が良いといわれるのです。酪農学園大学 動物薬教育研究センター

そのため、加熱された肉よりも生肉の方が本来肉にある栄養素を十分に摂取できます。

食欲が増す

新鮮な生肉にはドッグフードとは違い、肉本来の匂いがあるものです。

その肉の匂いが犬の食欲をそそります。

ほとんどのドッグフードは肉だけでなく、魚や穀物類、野菜なども含めて作られているため、肉の匂いは少ないはずですが、犬が食いつくのは人工添加物で肉の香りがついているからです。

そのようなドッグフードに入っている人工添加物(フレーバーやオイル等)は発がん性の危険があるため、あまりに匂いが強いドッグフードは避けたほうが良いかもしれません。

[prpsay img=”https://img.dogfoodschool.com/wp-content/uploads/2020/01/staff.jpg” name=”ドッグフード大学編集部”]生肉ならもちろん無添加で肉の匂いがしっかりあるので、病気や加齢で食欲不振になっている犬には特におすすめです。[/prpsay]

ダイエット効果がある

ダイエットをしなければならないけれども、肉を食べさせてあげたいという人もいるのではないでしょうか。

その場合には、肉の中でもヘルシーな鹿肉や馬肉を与えることで、同量の食事量でありながら効率的にカロリーをカットできます。

シニア犬でも消化・吸収がしやすい

シニアになり脂肪分を控えヘルシーな食事をさせたい、消化吸収に負担がかからない食材を選びたいという場合にも生肉はおすすめです。

また、競技など本格的なスポーツをしている犬の場合、体形の維持を効率的な消化吸収という面からも鹿肉や馬肉が適していると言われています。

涙やけ・毛並み・排便の改善

生肉は余計な脂肪分が少なく、消化吸収にも優れていることから、継続して与えることで徐々に涙やけ・毛並み・弁の不調が改善することが多いようです。

加熱されていたり添加物が入っていない生肉は犬にとって効率よく栄養をとることができる食べ物ですので、見た目の変化も期待できます。

このように、色々なメリットがあるので生肉を愛犬に与える人が増えてきています。

犬に生肉を与えるデメリット

犬の体に合っているだけでなく、健康にも良い生肉ですが、デメリットも理解しておきましょう。

[demerit title=”デメリット”]
  • 費用がかかる
  • 生肉だけで必要な栄養素全ては摂れない
  • 過剰摂取はアレルギー・尿路結石になる可能性がある
  • 与え始めは軟便になる場合がある
[/demerit]

費用がかかる

お札をくわえた犬
生肉を愛犬に与えることで感じる一番のデメリットは、費用がかかるということでしょう。

大型犬となると、肉の種類によっては月の食費は数万円単位になることもあります。

そこで、馬肉や鹿肉を使ったドライフードに生肉をトッピングする方法が最適です。

普段使っているドライタイプのドッグフードの原材料は何ですか?

チキンや牛であれば、馬肉を使ったドライフードに切り替えることを検討しても良いかもしれません。

生肉だけで必要な栄養素全ては摂れない

栄養素が高く、吸収率の高い生肉ですが、生肉を主食としてしまうと栄養に偏りがでてしまいます。

野菜やくだものなどにしかない栄養素も生きていく上で必要です。

「犬の祖先であるオオカミは、野菜なんか食べないじゃないか」と思うかもしれませんが、野生のオオカミは草食動物の内臓も食べることで間接的に野菜の栄養素を摂取しています。

[prpsay img=”https://img.dogfoodschool.com/wp-content/uploads/2020/01/staff.jpg” name=”ドッグフード大学編集部”]生肉を主食にするとお金がかかってしまうだけでなく、愛犬を健康に保つことができませんので、総合栄養食であるドッグフードに生肉をトッピングして与えることをおすすめします。[/prpsay]

おすすめのトッピング用生肉はこちら

過剰摂取はアレルギー・尿路結石になる可能性がある

生肉に限らず、どんな食材でも特定のタンパク源のみに偏った過剰摂取は、アレルギーを引き起してしまうリスクがあります。

また、肉類の過剰摂取は尿路結石という病気の発生にもつながります。

摂取したタンパク質がカルシウムを結合し、体内にあるシュウ酸が尿の中に吸収されてしまい結果的に結石となってしまうのです。

馬肉は特にカルシウムの含有量が高い事から、この結石のリスクが高いとも言われています。

どんな食べ物でも適度な量で摂取することで安全だという事を覚えておきましょう。

POINT
生肉とドッグフードのベストな割合
生肉:ドライフード=2:8

とはいえ、愛犬の健康状態・体重の変化・便や尿の状態をこまめに観察し、異変があればすぐに動物病院へ相談をするように心掛けておくことで、大きなトラブルになるのを回避できます。

与え始めは軟便になる場合がある

個体差がありますので一概には言えませんが、生肉の与え初めは下痢や軟便がみられる場合があります。

ただし、生肉に切り替えたから下痢や軟便になるのではなく、新しい食べ物を与えた時にあり得ることです。

今までに食べていたドライフードから急に別のドライフードに切り替えると、消化不良を起こしてしまうのです。

与え始めの一時期で治まる場合もあれば、与えるたびに軟便になってしまう体質の場合もあります。

新しいフードに切り替えるのは、いつものフードへ徐々に新しいフードを追加していくことが大事です。

大体10日ほどかけて移行することをおすすめします。

お腹の弱い子であれば、10日以上かかることもあります。

[prpsay img=”https://img.dogfoodschool.com/wp-content/uploads/2020/01/staff.jpg” name=”ドッグフード大学編集部”]少量ずつ与えても、愛犬に合わなさそうであれば無理に生肉を与えなくて良いです。

万が一、あまりに重度な症状が続くようであれば、動物病院での検便検査を受けましょう。[/prpsay]

犬におすすめの生肉は馬肉

牛豚鹿馬の生肉
肉と言っても、牛・豚・鶏・鹿・馬などがありますが、その中でも最も栄養価が高くてヘルシーなのが馬肉です。

さらに、食中毒の恐れが低いのも馬肉ですので、愛犬に与えるのは馬肉が良いと言えます。

牛肉や豚肉と比べてどれくらい高いのでしょうか。

それぞれの生肉が、100gあたりどれだけの栄養成分があるかを比較してみました。

牛肉・豚肉・鹿肉・馬肉の栄養成分の比較
栄養成分牛肉
(モモ)
豚肉
(モモ)
鹿肉
(赤肉)
馬肉
(赤肉)
カロリー193kcal150kcal109kcal110kcal
タンパク質21.3g22.7g22.3g20.1g
脂質10.7g5.6g1.5g2.5g
カルシウム4mg5mg4mg11mg
鉄分2.8mg0.7mg3.1mg4.3mg

牛や豚に比べると、鹿肉と馬肉はカロリーと脂質がかなり低く、特に馬肉はカルシウムや鉄分の含有量が2~4倍です。

鹿肉や馬肉は、ヘルシーでありながら非常に栄養価の高い食材だということがわかります。

馬肉は細菌や寄生虫がいるリスクが低い

生の方が栄養価が高いとはいえ、生肉は細菌や寄生虫など病気になるだけでなく死に至る場合もあるのではないかという不安はありませんか?

安心してください。

馬は牛や豚に比べて体温が4~5℃も高い事から、生の状態でも鹿肉・馬肉は細菌や寄生虫のリスクが低く、加熱をせずに安全に与える事ができます。

そのため、犬用という分類で販売されている場合でも安全性の高い製品が多いのです。

人間用お肉の切れ端が犬用として流通しているので安全

最近では、犬用馬肉が多数市場で販売されています。

多くの犬用馬肉は、人間の可食部位を加工した際の切れ端であったり、残り部分が製品化されていたりする場合が多いので、品質に関しても安全性が高いといえるでしょう。

犬におすすめのトッピング用生肉

では、愛犬に与えられる生肉をご紹介しましょう。

馬肉パラパラミンチ

馬肉パラパラミンチ

今人気の愛犬用の生肉は、馬刺し専門店が作った生馬肉フードの馬肉パラパラミンチです。

私たちが食べている馬刺しを作る工程で出る切れ端を、犬用として販売しているため、とても安心・安全の生肉です。

ドッグフードで摂りづらいタンパク質を低カロリーで摂取できるだけでなく、消化にも良いので肉本来の栄養素がそのまま吸収されます。

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馬肉パラパラミンチ3分チェック
1kg8,000円の馬刺し肉から作られたフード!

Venison(ベニソン)

ベニソンは淡路島の天然鹿肉トッピングフードです。

工場は、ミシュランの星付きレストランも利用しているジビエ処理施設で作られており、品質を落とさず新鮮なまま急速冷凍されています。

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天然の鹿肉をあげよう!

馬肉を使ったおすすめのドライフード

生肉は総合栄養食にならないため、ドッグフードにトッピングするのがベストですが、馬肉を使ったドッグフードを与えるとなおさら健康的な体づくりができるでしょう。

馬肉自然づくり

馬肉自然づくりドッグフード
馬刺しの本場である熊本の馬刺し専門店がつくるドッグフードです。

主原料の馬肉も含め、原材料は全て国産なうえに無添加・ヒューマングレードですので、安心して愛犬のごはんにできます。

馬肉自然づくりを詳しくチェック

馬肉自然づくりドッグフードの口コミと評価は以下の記事で解説しています。

馬肉自然づくりドッグフード馬肉自然づくりの評判と口コミ!原材料と成分から分かる分析結果

ドッグフード工房

ドッグフード工房

こちらも人間が食べられる馬肉から作られており、国産の美味しいお野菜をふんだんに使っているドッグフードです。

今ならお試しサイズを500円で購入することができます。

ドッグフード工房を詳しくチェック

ナチュロル

ナチュロルドッグフード
馬肉メインではありませんが、牛生肉や鳥生肉とともに馬肉も入っています。

また、免疫力の維持や毛並み改善に必要なビタミンCが豊富に入っているのですが、安定・持続型ビタミンCを多く含んでいるドッグフードは、なんとナチュロルが世界初です。

ナチュロルを詳しくチェック

ナチュロルフードの口コミと評価は以下の記事で解説しています。

ナチュロルドッグフードナチュロルは悪い?口コミや成分と与えてわかったメリットデメリット

安全な生肉で健康と美くしさを大切な愛犬へ・・・

生肉はとても栄養価が高く、消化酵素を生きたまま体内へ取り入れられるので、栄養素の吸収率も高いです。

ダイエットがうまくいかない、老犬で食が細くなっている、涙やけや毛並みを改善させたい。健康で長生きしてほしい。

犬は大切な家族なので、悩みや不安があるでしょう。

馬の生肉は、それらを解決してくれるフードのひとつです。

与える量をしっかり調整しながら、愛犬をどんどん元気にさせていってください。

犬も人と同じで「食べ物が体をつくっている」のです。