結論からお伝えしますが、グランデリを愛犬に与えることはオススメしません。
グランデリは、国産のお肉、魚・チキン・野菜・チーズ等を使うだけでなく、見た目はカラフル、犬の食いつきもバツグンです。
しかし、ドッグフードの安全という視点で考えたときに、グランデリは本当におすすめのドッグフードなのでしょうか?
ここではグランデリの成分や原材料、そして実際に使用した飼い主さんの口コミなどから、グランデリについての評価を行います。
あくまでも私の個人的意見ですので、グランデリを愛犬に与えるかどうかの判断材料の一つにして頂ければ幸いです。
商品名 | グランデリ ビーフ・白身魚・緑黄色野菜・チーズ入り |
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商品評価 | Dランク ※評価の基準はこちらで説明しています。 |
購入価格 | 68円(税込)/100g ※価格はAmazon参照 |
100gあたり | 300kcal |
原産国 | 日本 |
原材料 | 穀類、肉類(チキン、ビーフ) |
グレインフリー | × |
人工添加物 | × |
ヒューマングレード | × |
販売会社 | ユニチャーム株式会社 |
この記事の目次だワン
グランデリ(銀のさら)ドッグフードの特徴
グランデリは2016年の秋までは「銀のさら」という名前で販売されていたドッグフードで、有名なペット用品の大手メーカーである「ユニチャーム」が製造販売しています。
まずは「グラン・デリ=素晴らしいごちそう」という意味であるこのドッグフードの特徴を見ていきましょう。
グランデリには色々な種類がありますが、今回は「ビーフ・白身魚・緑黄色野菜・チーズ入り」に注目していきます。
グランデリの特徴
- 見た目がカラフル、食いつきバツグン
- 角切りビーフ粒が入っている
- オメガ6、オメガ3脂肪酸を含んでいる
見た目がカラフル、食いつきバツグン
赤・緑・黄色などとてもカラフルで、肉っぽさや野菜っぽさを感じ、見た目も美味しそうです。
さらに、食いつきがとても良いドッグフードでもあります。
しかし、カラフルな色は素材の色ではなく、着色料が使われていることを表します。
また、食いつきが良いのは匂いが強い動物性油脂というオイルを使ってコーティングされているからです。
角切りビーフ粒が入っている
ドッグフードには珍しく、生肉入りの角切りビーフが入っています。
祖先が肉食のオオカミであることからも分かる通り、犬の体に最も最適なのは生肉です。
そこを考慮しての角切りビーフなのでしょう。
オメガ6、オメガ3脂肪酸を含んでいる
皮膚や毛つやの状態を良くしたり、腎臓のはたらきをサポートしたり、健康維持に効果のあるオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸。
しかし、体内では合成できないため、ドッグフードやサプリメントなどの食事から摂取させなければなりません。
グランデリは、そんなオメガ6、オメガ3脂肪酸を含んでいるドッグフードです。
グラン・デリ(銀のさら)ドッグフードの原材料と安全性
ドッグフードが安全なものかどうかは、原材料と成分を見れば分かります。
それでは、さっそくグランデリの原材料を見ていきましょう。
原材料と成分
危険材料は赤文字で表示し、危険じゃないが不安な材料は緑文字で表示しています。
粗タンパク質 | 17.6%以上 |
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粗脂質 | 5.6%以上 |
粗繊維 | 4%以下 |
粗灰分 | 7.5%以下 |
水分 | 30%以下 |
エネルギー (100gあたり) | 300kcal |
安全性
粗悪な原料(4Dや副産物) | 肉類、動物性油脂、白身魚ミール |
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危険成分(化学合成物質) | ソルビン酸K、着色料(二酸化チタン、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号) |
好ましくない原料 | 穀類、糖類、脱脂大豆 |
どんな肉を使っているのか不明
グランデリの商品パッケージには大きく「国産肉使用」と記載されています。
しかし、唯一「肉」と呼べる項目は「肉類(ビーフミール、ポークミール、チキンエキス、チキンミール、ササミパウダー)」です。
「白身魚」も同様に、どんな種類の魚を使用しているかについての記載がなく、ミールと呼ばれるパウダーを使用しているようです。
この、〇〇ミール・〇〇肉副産物、〇〇パウダー、〇〇類という肉は危険な肉である可能性が高いことをご存じでしょうか。
〇〇類、〇〇ミールのような曖昧な表記がされている原材料には骨、羽根やくちばし、糞尿などもそのまま一緒に加工していたり、本来は廃棄されるはずの肉を使用していたりすることもあります。
(~略~)
「Dead(死んだ)」
「Dying(死にかけている)」
「Diseased(病気の)」
「Disabled(けがをした)」
これらを合わせたもので、廃棄するコストを減らしてペット用にしてしまおうというものです。ドッグフード大学
おそらく粉末(ミール)の原材料に国産肉を使用しているのでしょうが、飼い主さんの想像している「国産肉」のイメージとは程遠いのではないでしょうか?
お肉よりも穀物が多い
それをふまえた上でグランデリの原材料欄を見てみると、肉配合量の順番は3番目、穀類と糖類の方がたくさん入っていることが分かります。
水分量が30%もあるソフトタイプとしては、十分な粗たんぱく質を含んでいます。
しかし、パッケージに「国産のお肉をたっぷり」となっていることを考えると、「穀物はもっとたっぷり」ということになります。
穀物は、肉食の犬にとって消化がしづらいだけでなく、アレルギーの原因にもなる材料で、今は「グルテンフリー」という穀物不要のフードが推奨されています。
発がん性のある人工添加物を使用している
グランデリがカラフルで美味しそうにみえるのは、着色料を使用しているためだとお話しましたが、この着色料は発がん性があります。
そもそも、犬は何を判断材料に「美味しそうだ・美味しい」と思うかご存じでしょうか。
それは、「匂い」です。
味覚も人間の5分の1しかありません。
犬は、色を見て食欲が高まることはありませんので、この着色料は飼い主さんの気を引くためだけに使われているのです。
見た目を重視して安全に関してはそれほど考慮していないドッグフードなのが分かります。
動物性油脂によるオイルコーティング
では、グランデリがなぜこんなに食いつきが良いのかというと、それは匂いの強い動物性油脂でオイルコーティングをしているからです。
このオイル自体は発がん性のあるものではないのですが、オイルがとても酸化しやすいため、強い酸化防止剤を使用しなくてはなりません。
この酸化防止剤が危険な原材料なのです。
カビにくい食べ物
ドライフードの水分量が10%以下なのに対し、グランデリの半生・ソフトタイプの水分量は30%以下です。
日常生活における保存状態だと、水分量が10%を上回ると数日でカビが生えますが、グランデリは開封後1ヵ月してもカビは生えません。
なぜなら、原材料に防腐剤(保存料)が使用されているからです。
グランデリに使われている防腐剤は、ソルビン酸Kとソルビン酸で、いずれも発がん性があります。
カビを発生させる危険性よりも、発がん性を取ったドッグフードがグランデリ(銀のさら)です。
半生タイプで無添加というのは製造上とても難しいのですが、他のメーカーからは無添加の半生タイプも発売されています。
もちろんそれだけ価格も上がってしまいますので、こだわりの飼い主さんしか買ってくれなくなります。
大手メーカーとしては大量に売るために安くドッグフードを作る必要がありますので、危険な防腐剤を使っていますが、その姿勢に対する良し悪しは、飼い主さんがそれぞれに考える必要があるでしょう。
グラン・デリ(銀のさら)ドックフードの口コミ
グランデリには、どのような口コミがあるのかを調べてみました。
グランデリの良い口コミ
柴ですが体重が6キロぐらいしかなくあまり食べないので色々試しています。
これは美味しいのか完食してくれます。Amazon
どれも好き嫌い激しいミックス(柴とシェパード)の大きなオスと豆柴の女の子もパクパク食べてくれます。Amazon
うちのカニンヘン2匹は、銀の皿の頃からこちらのご飯しか食べないので、大変満足しております。また体調もすこぶる良いです。Amazon
グランデリの悪い口コミ
においがきついです。
うちの子は好きなのですがにおいがきつく、わたしがダメですね~
グランデリの口コミまとめ
グランデリドッグフードに関しては、驚くほど悪い口コミは見当たりませんでした。
防腐剤や添加物の問題ではなく、愛犬が食べるか食べないかに要点を置いている評価が多いのが印象的です。
ただし、「よく食べるもの=体に良いもの」ではないことを知ってほしいです。
グランデリ(銀のさら)よりおすすめのドッグフード
グランデリは安いのがメリットとして挙げられますが、デメリットを知ると愛犬に与えるのが怖くなるかと思います。
そして、愛犬の健康に良いドッグフードを探すにしても、今はドッグフードの種類が多すぎて選ぶのも一苦労ではないでしょうか。
そこで、今回は下記のドッグフード選びのポイントをふまえ、オススメのドッグフードをご紹介します。
- 肉類が一番多く入っている
- 肉類の種類がきちんと明記されている
- アレルゲンとなる穀物が入っていない
- 人工添加物が入っていない
このこのごはん
このこのごはんの特徴
- 小型犬専用のドッグフード
- 高タンパク質・低脂肪・低カロリー
- ヒューマングレード
- 小麦グルテンフリーの低アレルゲンフード
- 無添加ト
ドッグフードの中でも、かなり質の高い「このこのごはん」は小型犬のために作られたドッグフードです。
栄養価が高いだけでなく、無添加なので、小型犬特有の悩みである涙やけや体臭、毛つやの改善に特化しています。
どのドッグフードにしようか迷ったのなら、このこのごはんを選べば間違いないでしょう。
ブッチ
ブッチの特徴
- 生肉に近い水分・タンパク質の含有率
- 短時間・低温調理で栄養素を凝縮
- 安心の無添加・グルテンフリー
- 3種類から愛犬の好みを選べる
- 使う分だけカットして保存できる
ドライフードの水分率が10%に対し、ブッチは70%で生肉に近く、肉の栄養素や香りを凝縮したウェットフードです。
生肉の食感や香りも再現できているため、食いつきもかなり良く、成長期の愛犬だけでなくシニア犬や病気で食欲のない愛犬にもオススメです。
今与えているドライタイプのフードへのトッピングとして与えても良いでしょう。
レガリエ
レガリエの特徴
- 室内飼いの小型犬向けドッグフード
- 国産の原材料がメイン
- 栄養とアレルギーを考慮した4種の生肉を使用
- 無添加
レガリエは室内で飼っている小型犬に合わせた栄養素とタンパク質の含有量です。
一番も特徴は、九州産の鶏・石川県産の魚・九州産の鶏レバー・オーストラリア産の牛、4種類の肉を使っており、アレルギー対策がされているという点でしょう。
アレルギー体質の愛犬に向いているドッグフードです。
グラン・デリドックフードの評判まとめ
グランデリは、かなり食いつきが良くて人気のあるドッグフードです。
しかし、原材料をみて、その食いつきの良さに裏があったことが分かったのではないでしょうか。
体に害のある添加物が使用されている事や、素材に良質な肉が含まれていないため、最も低いDランク評価とさせていただきました。
これまで使ってこられた飼い主さんにしてみればショックな結果かもしれませんが、やはり家族である愛犬にも危険な食材は食べさせたくないですよね。
質よりもコスパを重視する方にはグランデリは最適ですが、愛犬の健康面から考えるとおすすめできません。